ワキガ体質の人にとって、臭いの元となる汗が付着してしまうわき毛は何とかしたいもの。
とくにファッションや美容を気にする女性にとってワキ毛の処理は必要不可欠でしょう。
脱毛にはさまざまな方法がありますが、なかでも医療用のレーザー脱毛は本来の脱毛効果に加え、ワキガの症状を軽減する効果があるのでは、とうわさされています。
今回は、ワキガ対策として、レーザー脱毛はどれほどの効果が期待できるのかを探ってみました。
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レーザー脱毛の仕組み
レーザー光腺は黒っぽい部分にだけ反応するという特性があります。
照射すると毛根の周囲に集まっているメラニン色素にレーザー光腺が反応し、熱エネルギーを発生させて毛根部分を焼き消す。
これがレーザー脱毛の仕組みです。
カミソリや毛抜きではカミソリ負けや肌荒れが起きてしまいますが、レーザーを照射すれば毛根自体を破壊でき、肌へのダメージは一時的な赤みが出る程度で済みます。
複数回通って脱毛することが一般的です。
ただし、レーザー脱毛は毛根細胞を破壊する医療行為であるため、医療従事者でないと施術ができません。
似たような施術に光脱毛がありますが、その施術とは全く違うものです。
レーザー脱毛のメリットとデメリット
それでは、レーザー脱毛のメリット・デメリットについて具体的に掘り下げていきましょう。
レーザー脱毛のメリット
- カミソリ（刃）を肌に当てないため、必要な角質を削ることなく肌に優しい
- レーザーを照射するだけなので傷跡がつかない
- ※術後は多少の赤みが出ることが多いですが、しばらくすると赤みが引きます。
- 電気凝固法など他の術式にくらべて痛みが少ない
- 円形の照射枠内にあるムダ毛を一気に処理でき、1回の施術時間が両ワキで10～20分程度と短くてすむ
- 破壊した毛根が再生することがない
レーザー脱毛のデメリット
- 活動期の毛根にしか反応しないため、休止期の毛根に対しては期間をおいて複数回の照射を行わなければならない
- 医療行為のため施術料金は高め
- 毛の多さや休止期などには個人差があるため、完全に脱毛が完了するまで1年程度かかることもある
- 脱毛後、一部の人に発汗量が増える傾向がある
レーザー脱毛はアポクリン腺も一緒に除去できる？
汗や皮脂など臭いの元を分泌するアポクリン腺は毛穴とつながっていますが、脱毛用のレーザーはあくまでも脱毛を目的とした施術のため汗腺を除去することはできません。
ただし、つながっているゆえにアポクリン腺にも多少ダメージを与えるため、一時的にアポクリン腺の機能が低下します。
その結果、ワキガ臭を抑えることができると考えられています。
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レーザー脱毛はワキガ臭減少につながる？
アポクリン腺から出る汗は、分泌した直後はほぼ無臭です。
しかし、皮膚に存在する細菌によって、汗に含まれている皮脂などの物質が分解されることでワキガ臭が発生します。
わき毛を除去すると、毛穴や毛根部に住みつく細菌の数も減少するため、脱毛はワキガの臭いレベルを弱くさせることができます。
レーザー脱毛後は毛穴詰まりや精神性多汗になることも
毛根が破壊された毛穴に皮脂が入り込み、毛穴詰まりとして臭いを発生させてしまうケースがあります。
入浴や蒸しタオルでわきを温めて毛穴を開き、汚れをしっかり落とせば臭いを軽減できるでしょう。
また、ワキガ臭が悪化するというほどではありませんが、脱毛後の精神性発汗により、少し臭うというケースもあります。
精神性発汗と脱毛の関係は解明されていない部分が多いのですが、脱毛後に汗の量が増えてしまうことがあるようです。
ワキガ臭を完全になくすためには？
アポクリン腺を完全に取り去る治療を受けることがワキガ臭と決別する方法です。
手術では皮膚を切開して取り去る剪除法や、5ｍｍ程度の切開した穴から器具を挿入して取り除くクアドラカット法などがあります。
また近年では、切開せずに電磁波などでアポクリン腺を破壊する術式も選択できるようになりました。
レーザー脱毛のワキガ対策まとめ
レーザー脱毛はワキガ対策に一定の効果はありますが、根本的な治療はまた別に行う必要があるようです。
しかし軽度のワキガであれば、レーザー脱毛と臭いのホームケアで十分対策できるケースもあるため、一度、美容整形外科でカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
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