【完全網羅版】自分の体臭を知る7つの方法を解説!セルフチェックのポイントも紹介

  • 体臭がどんな臭いをしているか気になる。
  • 自分の体臭を自分で簡単に調べる方法はないの?

この記事を見つけてくださった方は、上記のような悩みや疑問を抱えていらっしゃると思います。

年齢を重ねると今まで体臭が気にならなかった方でも、臭いが発生することがあります。そのような場合に、ご自身で簡単に体臭をチェックできる方法を知っていると安心ですね。

本記事は、理化学研究所敷地内の研究施設で体臭研究をしつつ、これまでに5,000人以上の体臭評価・アドバイスを行ってきた臭気判定士(においに関する唯一の国家資格)の石田翔太が「体臭の特徴に基づいて、ご自身で体臭を簡単にチェック・確認する方法」を徹底解説します。

(記事の内容を1分動画にまとめました。動画の方が内容が簡単ですので、動画→記事の順番でお読みいただくとわかりやすくておすすめです)

 

▼体臭に関する内容を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

体臭全般に関する内容

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体臭の種類と原因、原因別の改善方法|専門家監修の体臭辞典

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体臭の原因は汗と皮膚の常在菌

 体臭の原因は、汗自体の匂いではありません。皮膚にいる「常在菌」が汗や皮脂を分解する際に不快な匂いを発します。

 常在菌は、普段は皮膚を乾燥や病気から守る働きをしており、皮脂や角質に汗が混ざった物質を栄養源として増殖します。そのため、汗や皮脂を放置すると、時間とともに皮膚の常在菌や雑菌が必要以上に増え、体臭の元となるのです。

 また、人間の汗腺には以下の2種類があります。

汗腺

特徴

エクリン腺

全身の大部分に分布し、ほぼ水で構成された無臭の汗を出す。

アポクリン腺

脇やデリケートゾーンに多く分布し、皮脂やたんぱく質を含んだ汗を出す。汗を細菌が分解する際に強い匂いを発しやすい。

 汗自体が匂うわけではないものの、体臭の元となるため、こまめに拭きとるようにしましょう。 

 汗からの匂いを防ぐためには、汗腺を鍛えてアポクリン腺から発する汗を減らし、エクリン腺から出る汗を増やすことが大切です。 

 体臭の原因を種類別に知る > 

▼体臭の原因を種類別に知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

体臭の原因を種類別に紹介

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自分の匂いは意外と気づけないもの

 実は、自分の体臭に気づかない方は意外と多くいます。

 これは嗅覚の「慣れ」によるもので、同じ匂いを嗅ぎ続けると脳がそれを当たり前と認識し、感じにくくなります。

 自分の服や部屋の匂いには気づきにくいものの、他人の家や香水の匂いを敏感に感じ取れる方は多いのではないでしょうか。

 また、香水や整髪料を使い続けるうちに、最初は強く感じていた香りが次第に感じにくくなった経験がある方もいるでしょう。

 家族と同居している場合、家族は家の匂いに慣れることで、たとえ体臭があったとしても気づかないこともあります。嗅覚は、繰り返し同じ匂いを嗅ぐと鈍くなります。

 このように、自分の匂いは「慣れ」によって気づきにくくなる傾向があるため、客観的に自分の体臭をチェックすることが大切です。

自分の体臭を知る7つの方法

匂いを確認する2種類の方法

  1. 人間の嗅覚で確認する方法
  2. 分析機器で揮発物質(匂いの原因)を確認する方法

匂いを確認する方法には、上記2種類があります。実際に、企業による悪臭確認といった臭気判定の現場では、人間の嗅覚と分析機器を併用する方法が世界的に用いられています。

以下でご紹介する体臭チェック方法のうち、①②③⑥は人間の嗅覚で確認する方法、⑤は分析機器で確認する方法、④は嗅覚と機器を併用する方法です。

①体臭をセルフチェックする

ここでは自分ひとりで体臭をセルフチェックする方法をご紹介します。

「嗅覚をリセットする方法」と「確認する方法」が、それぞれ2種類ずつあります。ご自身に合った方法で匂いを確認してみましょう。

当てはまったら要注意!まずはチェックリストで確認

自分の体臭を確認する前に、まずはチェックリストで「周りから匂いが強い / 不快」と思われているかどうかを調べてみましょう。上のほうの項目に該当するほど、その可能性は高いと考えられます。

匂いのセルフチェックリスト

  • 他人から体臭について面と向かって指摘されたことがある
  • 耳垢が湿っている
  • 一度着た服を洗わずに何回か着回すことがある
  • 買った服は長期間着続ける(あまり買い換えない)
  • デオドラント製品を使用するタイミングは汗をかいた後である
  • 喫煙する
  • 飲酒する
  • お肉やスナック菓子など脂質が多い食べ物をよく食べる
  • 日差し(紫外線)対策をしていない
  • 寝不足や疲労が蓄積している 運動習慣がない

いかがでしたか?各項目に該当するとよくない理由については、この記事の中で順番に解説していきます。

次はいよいよ自分ひとりで体臭をセルフチェックする方法をご紹介します。

【体臭を確認する前に】嗅覚をリセットする

鼻が体臭に慣れると、自分の体臭を感じることが難しく、正確な体臭チェックが行えません。そのため、体臭チェックの前には必ず嗅覚をリセットしてください。

嗅覚のリセットには以下の2つの方法A or Bがおすすめです。

▶リセット方法A:コーヒーやお茶を嗅ぐ

体臭とはまったく異なる匂いを嗅ぐことで、嗅覚をリセットできます。

筆者のおすすめは、コーヒーかお茶です。コーヒー豆・茶葉の状態でも、飲み物の状態でも大丈夫ですので、10秒ほど嗅いで鼻をリセットしましょう。

▶リセット方法B:お風呂に入る

入浴するとボディソープやシャンプーの匂いを感じるため、自分の体臭に慣れた嗅覚をリセットできます。

ただし、入浴後は肌から体臭を確認できないため、肌から直接体臭を確認したい場合は、リセット方法A(コーヒーやお茶)を行ってください。

【セルフチェック方法①】袋を使って全身の体臭を確認

確認方法には「全身から発せられる匂いを確認する方法」と「体の各部位から発生する匂いを個別に確認する方法」の2種類があります。

全身の体臭を確認するためには、袋を用いるとよいでしょう。

袋で全身の体臭を確認する方法

  1. 長時間着用した衣服をビニール袋に入れ、封をする。
  2. しばらく放置する。
  3. 鼻をリセットする。
  4. 衣服を入れた袋の口を開け、鼻を近づけて、匂いを嗅ぐ。

素材そのものに匂いがついている袋では、体臭を純粋に確認できません。

そのため、未使用で、できるだけ匂いの弱い素材の袋を使用してください。また、穴が開いていたり密閉ができなかったりする袋では、体臭が漏れ出てしまい薄まるため注意が必要です。

これらの条件を満たすものとして、筆者は食品用ジップロックをおすすめしています。食品用ですので素材の匂いは弱く密封可能で、100円均一で簡単に手に入るためです。

【セルフチェック方法②】部位別の体臭を確認する方法

この方法には、「手やガーゼを用いて皮膚から直接確認する方法」と、「長時間肌が接していた枕などから間接的に確認する方法」の2種類があります。

【手やガーゼを当てて皮膚から直接確認する】

  1. 手を洗う(石けんで洗うと、手が石けんの匂いになるので水洗いがおすすめです)
  2. 体臭を調べたい部位にガーゼやティッシュを5~10分ほど当てる
    ※頭皮は髪の毛で覆われており、ガーゼやティッシュで匂いを確認するのが難しいため、指を当てて確認してください。
  3. 鼻をリセットする
  4. 匂いを嗅ぐ

また、匂いレベルの目安は以下のとおりです。

確認方法

匂いレベル

ガーゼを近づけると匂う

軽度

ガーゼを近づけなくても密閉空間で匂う

中度

ガーゼを手に取っただけで匂う

重度

重度になると、離れた距離でも強烈な匂いを感じる場合があるでしょう。

【パジャマや枕で間接的に確認する】

長時間使用しているパジャマや枕には、体臭が染み付いていますので、これらから体臭を確認することができます。

枕からは頭や首の体臭を、パジャマからは脇や背中などの体臭を確認できます。

適宜鼻をリセットしながらチェックしてみてください。

セルフチェックの際に注意すること

セルフチェックでは、意識的に匂いを嗅ぐことになるため、本来よりも匂いを強く感じる可能性もあります。しかし、同様の強さで周りの方が体臭を感じているとは限りません。

セルフチェックは、あくまでも体臭のタイプ(種類)や発生部位を確認するためのものと捉えてください。

次項でご紹介する②~④(病院によっては⑤)の体臭チェック方法では、それらに加えて体臭の強さも調べることが可能です。

②親しい人に体臭を確認してもらう

周囲の方に聞くのは難しいかもしれませんが、親しい人に体臭を確認してもらうことは有効な手法です。

もし可能であれば、家族や親しい友人に自分の体臭について聞いてみるとよいでしょう。周りの方があなたの体臭をどう感じているかを知ることができます。

「普段近くにいて体臭が気になるかどうか」や、実際に気になるタイミングで「今体臭を感じるかどうか」を尋ねるとよい意見がもらえる可能性があります。

③体臭の専門家に依頼する

周囲の方に聞くのが難し言い方や適正な体臭を知りたい方は、匂いの専門家である臭気判定士(国家資格)に相談することがおすすめです。

臭気判定士とは?
臭気判定士(臭気測定業務従事者)とは嗅覚測定法を行うための資格であり、パネルの選定、試料の採取、試験の実施、結果の求め方まで全てを統括する、臭気環境分野で初めての国家資格です。

引用文献:国家資格「臭気判定士」 | 公益社団法人におい・かおり環境協会

通常臭気判定士は、企業や工場で、脱臭効果や悪臭などを判定することを主な仕事としています。

分析機器だけでは、実際に人間が匂いをどう感じるかを判断することが難しいため、人間の嗅覚で臭気判定する方法は世界的に用いられています。

臭気判定士保有者は国内に3,000人程度と多くありませんが、専門家に体臭を確認してもらえると安心する方も少なくないでしょう。

④郵送検査キットで体臭を分析する

親しい人や専門家が体臭をチェック顔見知りに相談することに抵抗がある方や、家族や親しい友人が本当のことを言っているのかと不安に感じてしまう方もいらっしゃると思います。

自宅でできる体臭評価キットodorate(オドレート)なら、人間の嗅覚(臭気判定士による評価)と分析機器(揮発物質を解析する装置)による体臭チェックを受けることができます。

検査キット「オドレート」の特徴

匂いの専門家(臭気判定士、分析化学者)が、体臭の印象(〜のような匂い)、強度、不快度、体臭の原因となる揮発物質の放散量などを、嗅覚と分析機器を用いて客観的に評価します。

体のどの部位の、どのような匂いが強いかといった結果がデータで見える化されるため、体臭のタイプ(種類)や発生部位だけでなく、強弱の確認も可能です。

さらに、「体臭が強い」という結果が出た場合は、分析結果を踏まえてあなたに合うケア方法を提案してくれます。

郵送で完結するため、誰にも会わずに自宅で検査を受けられる点もメリットです。

検査キット①体臭測定キットodorate

  • 検査対象
    頭部を除く上半身。主に8箇所(右脇、左脇、胸元、腹部、襟前、襟後、背中上部、背中下部)の匂い。
  • 検査結果
    匂いの強度や不快度、タイプ(匂いの原因物質26種類を9段階評価)、結果に合わせたケア方法を提案。

検査キット②ワキガ検査キットodorateAP

  • 検査対象
  • 検査結果
    ワキガ臭の評価、強度、クリニックへの通院の必要性の有無。
    ※結果通知後、希望者には信頼できるクリニックを紹介。
    ※オドレートAPは臭気判定士の評価のみです。

検査の流れ

  1. 検査キットを購入する。
  2. 専用のTシャツ、返信用封筒を受け取る。
  3. Tシャツを24時間着る。
  4. Tシャツを返信封筒に入れ、ポストに入れる。
  5. 検査結果をメールで受け取る。

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⑤体臭チェッカーを活用する

2つの体臭チェッカーとアプリをご紹介します。

どちらも専用の機器を気になる部位に当てて、体臭を測る点が共通しています。

Kunkunbody

大手電子機器メーカーであるコニカミノルタが販売するKunkunbodyは、専用の機器を用いて体臭の原因物質を計測し、スマホアプリで確認できる商品です。

口臭(硫黄化合物)や汗臭、加齢臭、ミドル脂臭の確認に対応しているとのことです。

ただし、2021年1月29日で販売終了となりましたので、購入したい方は通販サイトなどで中古品を探してください。

Kunkunbody企業公式サイト

においチェッカー ES-100

計測機器などを手掛ける大手メーカー株式会社タニタが開発したにおいチェッカーES-100は半導体センサーを用いてガスを計測する機器です。

具体的にどのような体臭を確認できるのかは明記されていません。

本記事執筆時点(2025年2月14日)では、公式販売サイトやAmazonで販売中止となっており、今後の再販については不明です。そのため、こちらも購入したい方は通販サイトで中古品を探してください。

ただし、センサーが作動する回数は2000回とのことですので、中古で購入する場合には残りの測定可能回数にご注意ください。

においチェッカーES-100の企業公式サイト

体臭チェックができる機器やアプリの注意点

分析機器による結果は、実際に人が感じる印象と必ずしも一致するとは限りません。

前述のとおり、臭気判定の現場では分析機器だけでなく人間の嗅覚も併用されることが標準的です。

機器の仕様によっては、体臭と、柔軟剤やボディソープなどの香料を区別せずに計測するため、よい匂いが強い場合でも、不快な匂いが強い場合と同様の値が検出されます。そのため、簡易な分析機器で匂いの種類を判別することは難しいかもしれません。

分析機器の結果を信じすぎず、他の体臭チェック方法も併せて実践してみましょう。分析機器を購入する場合は、あくまでも目安として使用することがおすすめです。

⑥病院で体臭を確認してもらう

ワキガ治療方法を4項目で比較

体臭外来を開設している美容クリニックや皮膚科などに相談してみる方法もあります。

ワキガや汗臭の治療方法には、外科治療やレーザー治療などがあります。そのため、ワキガや多汗症などの治療を行っている美容クリニックや皮膚科では、体臭を確認してもらえる可能性が高いでしょう。

一方で、加齢臭やミドル脂臭に対しては医学的に認められた外科治療や内服薬がないため、これらの体臭を確認してもらうことは難しいと思われます。

また、クリニックによっては治療を強く勧誘されて患者さんが不快な思いをするケースも耳にします。信頼できる方からの紹介や口コミ等を調べてから受診しましょう。

▼体臭を相談できる病院を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

体臭を相談できる病院

監修医師 川原正行 医師/元PMDA審査専門員。ルナレディースクリニック統括院長。美容皮膚科・美容外科・産婦人科・内科・小児科・脳神経外科・麻酔科と幅広い分野での臨床経験、業界と規制当局、医薬品と医療機器の両分野の知見を持つ。オド[…]

気になる体臭の外来は?まずは部位や発生原因を知ろう

⑦匂い以外で体臭を予想する

匂い以外でセルフチェック

匂い以外から、体臭のタイプや強弱を予想することもできます。ただし、以下のチェックに該当しても、体臭が強いとは限りません。ここでご紹介する方法はあくまでも予想ですので、参考程度にお考えください。

予想方法【1】チェックリストでワキガ体質かどうかを推測

ワキガ体質とは、ワキガ臭の原因であるアポクリン腺という汗腺の数が多く、通常よりもワキガ臭が強くなる体質のことを指します。

以下のチェック項目で「YES」が多いほど、ワキガ体質である傾向があります。

  • 脇毛に白い粉が付着しますか?

    (白い粉はアポクリン腺の汗が結晶化したもの)

  • 服の脇部分が黄ばみますか?

    (アポクリン腺の汗に含まれる「リポフスチン」により黄ばむ)

  • 耳垢が湿っていますか?

    (耳垢腺はアポクリン腺が多く、とくにキャラメル状にベタつきがあればワキガの可能性が高い)

  • 家族にワキガ体質の人はいますか?

    (ワキガは遺伝する確率が高い)

ワキガ体質かどうか確認したい方は、ぜひ上記のチェックリストを参考にしてみてください。

予想方法【2】発生時期から体臭のタイプを推測

▶ワキガ臭は思春期前後から

ワキガ臭の原因であるアポクリン腺は思春期ごろに発達するため、思春期ごろから匂いが気になりはじめた場合は、ワキガ臭が原因である可能性があります。

アポクリン腺から分泌される汗には、脂質やたんぱく質が含まれており、これが皮膚の常在菌に分解されることで独特の匂いが発生します。

思春期以降は、季節やワキガ臭を悪化させる生活習慣などの要因により、強度が多少変化する可能性はありますが、大きく変化することはありません。

▶ミドル脂臭は30代・40代がピーク

ミドル脂臭は30代から40代にピークに達し、40代以降からは徐々に減少していきます。30代ごろから体臭が気になりはじめた場合は、ミドル脂臭が原因である可能性が高いでしょう。

皮膚の常在菌が汗や皮脂を分解すると、その過程で「ジアセチル」が発生します。このジアセチルと皮脂由来の中和脂肪酸が混ざることで、ミドル脂臭が発生するのです。

▶加齢臭は40代から60代

加齢臭の原因は、皮脂が酸化されてできた「ノネナール」です。加齢臭は、40代ごろから徐々に強まり、60代以降にピークに達します。

40代ごろから匂いが気になりはじめた場合は、ミドル脂臭が原因である可能性があります。

予想方法【3】体臭を悪化させる生活習慣から推測

次のような生活習慣をおもちの場合、体臭が強くなる可能性があります。

  • お肉中心の食生活
  • 寝不足や疲労の蓄積
  • 通気性の悪い服を着用
  • 脇毛を放置している
  • 飲酒喫煙の頻度が多い

これらの生活習慣と体臭の関係について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

体臭をチェックして改善につなげる方法7選

体臭をチェックし正しく改善に繋げるためには、ご自身の体臭のタイプを把握することが重要です。なぜなら、体臭のタイプによって効果的な対策方法が異なるためです。

以下では、どのタイプに有効なのか説明を加えながら、おすすめの体臭対策方法を紹介していきます。

▼体臭の対策法を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

体臭の対策法

体臭を気にしているけど、対策方法が分らない… 最近、自分の体臭を指摘されたけど、どうやって改善すれば良いのだろう? この記事を見つけてくださった方の中には、このように悩んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか? そもそも自分ではわ[…]

①デオドラント用品を使う

体臭ケアで、デオドラント用品とは「体臭を抑えるもの」を指し、以下の2種類に分けられます。

種類

役割

防臭剤

体臭の発生を抑える

消臭剤

発生した体臭を対処する

デオドラント用品は、ワキガや加齢臭、汗臭、ミドル脂臭に有効です。

また、体臭対策にデオドラント用品を使用する場合は、無香料または微香料タイプのものがおすすめです。香りが強すぎる製品を使用すると、デオドラントの香りと体臭が混ざって不快な匂いを発する場合があります。

デオドラント用品に限らず、香水も同様につけすぎると逆効果になる可能性があるため、適正量を使用するようにしましょう。

②脇毛処理をする

脇毛は密集すると通気性が悪くなるため、ワキガ臭を強めることがあります。

加えて、汗や皮脂などが脇毛に付着すると、匂いの原因となる細菌の繁殖を引き起こします。

そのため、脇毛の処理はワキガの対策に有効です。こまめに脇毛の処理をして通気性を改善し、ワキガ臭を抑えましょう。

③通気性のよい衣服を着る

風通しのよい服を着ると、汗による蒸れを防いで雑菌の増殖を抑えられるため、体臭の軽減につながります。

さらに、通気性に加えて速乾性もある衣服を選ぶと、より汗臭予防に効果的です。汗をかきやすい方は、夏場であれば、リネン素材のシャツやメッシュインナーといった空気を通しやすい服を着るとよいでしょう。

また、冬でも汗をかくことがあるため、コットンのような通気性のよい素材の冬服を取り入れてみてください。

④洗濯方法を見直す

洗濯の方法を工夫することも、体臭対策をする方法のひとつです。

具体的には、以下の4つの対策方法をとるとよいでしょう。

洗濯で対策する方法

匂いが取れやすくなる理由

注意点

洗濯の際はぬるま湯を使う

40度程度のお湯を使用すると、皮脂汚れが落ちやすくなる

お湯の温度が高すぎると生地が傷む可能性がある

アルカリ性の洗剤を使う

酸性の皮脂にアルカリ性洗剤を加えると、中和されて汚れが落ちやすくなる

綿素材や繊細な衣服に使用するとダメージを与える可能性がある

アルカリ性の漂白剤を使う

除菌・殺菌力があり、皮脂や黄ばみが落ちやすくなる

ウールや絹製品に使えない

クエン酸やミョウバンを使う

すすぎの際に使用すると、消臭と柔軟剤両方の効果が得られる

クエン酸・ミョウバンを水に溶かしてから使用する

 これらの方法は、とくに加齢臭や汗臭に効果的です。 

⑤シャンプーやボディソープを変える

 体臭対策をするには、自分の体臭の種類に合ったシャンプーやボディソープへ変えることも大切です。

 ワキガや加齢臭、ミドル脂臭など、各体臭ごとに有効なシャンプーやボディソープは異なります。

 パッケージの表記をはじめ、殺菌成分や消臭成分の有無などを参考に、体臭対策に効果的なシャンプーやボディーソープを選んでみてください。

 また、体臭を気にして体をゴシゴシ洗っている方もいるかもしれませんが、洗いすぎると、かえって体臭の元になることがあります。必要な皮脂まで取り除いて乾燥した結果、皮膚を守ろうとして皮脂が過剰に分泌されるためです。

 乾燥による皮脂の過剰分泌を防ぐためにも、入浴後は保湿ケアをしっかり行ってください。

⑥生活習慣・食習慣を見直す

 生活習慣・食習慣の見直しは、ワキガや加齢臭といった体臭の対策につながります。これから紹介するポイントを参考に、日常生活を見直してみてください。

①入浴で体を温める

 ゆっくり湯船につかり、体を温めることがおすすめです。

 入浴で発汗を促すと、汗腺が鍛えられるため汗の質が改善しやすくなります。その結果、汗がサラサラになり、匂わなくなる効果が期待できるのです。

 おすすめの入浴法は以下の通りです。

入浴方法

やり方

半身浴

38℃前後のぬるま湯に、みぞおち(胸下・おへその少し上)あたりまで10~15分つかる

手足高温浴

ひじ下と膝下のみを44℃前後のお湯に10~15分つけ、手足に多い「休眠汗腺」を温める

全身浴だと汗が蒸発できないため、全身浴よりも半身浴のほうがおすすめです。日ごろのお風呂時間に、ぜひ今回紹介した入浴法を取り入れてみてください。

②飲酒・喫煙を控える

飲酒をすると、アルコールの作用で血流が促進され、体臭の原因となる汗の分泌量が増えます。アルコールが分解される過程で生じる「アセトアルデヒド」が汗に分泌されることも、刺激性のある匂いが生じる要因のひとつです。

また、タバコに含まれるニコチンには、交感神経を介して汗腺を刺激する作用があります。その結果、汗の量が増えて匂いが強くなる可能性があります。

日ごろから飲酒や喫煙の機会が多い方は、体臭対策のために、なるべく控えることがおすすめです。

③お肉やスナック菓子などの脂質が多い食べ物を避ける

脂質が多い食品をよく摂取する方は、体臭対策のために量や摂取頻度を控えるとよいでしょう。

高脂質の食品に含まれている動物性の脂肪は、体臭の原因となるアポクリン腺からの皮脂分泌を促すためです。

脂質が多いものとしては、主に肉類や揚げ物、加工食品などが挙げられます。

体の内側から体臭対策をしたい方は、ぜひ日々の食事を見直してみてください。

④紫外線対策を行う

紫外線を浴びると、肌がダメージを受けて皮膚の乾燥が進みます。その結果、乾燥を防ごうとして皮脂の分泌が増え、それが体臭の原因になる可能性があるのです。

体臭に効果的な紫外線対策としては、主に以下のようなものが挙げられます。

  • 日焼け止めを塗る
  • UVカット機能のある衣類を着用する
  • 帽子やサンガードをかぶる
  • 日差しの強い昼間の外出を避ける
  • 紫外線を防ぐカーテンを使用する

上記のような対策は、季節を問わず効果的です。できそうなものから取り入れてみてください。

⑤十分な睡眠をとる

睡眠不足になると皮脂分泌が促進され、体臭に影響するといわれています。

日ごろから寝不足を感じている方は、睡眠の質を高めるために以下のような工夫を取り入れてみてください。

  • 寝る前のスマートフォンやパソコンの使用を控える
  • 寝る前は寝室を暖光にする
  • 就寝時刻を固定する

睡眠不足で疲労やストレスがたまると、「疲労臭」と呼ばれる体臭が発生する可能性もあります。

▼疲労臭の原因や対策を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

疲労臭の原因や対策

ネット社会化が進み、24時間いつでも連絡が取れるようになった現在では、知らず知らずのうちに日常生活での疲労やストレスが溜まりがちです。 このような疲労やストレスが体臭を発生させる原因にもなることをご存知でしょうか? 疲れから発生する「疲[…]

⑥運動習慣をつける

運動時に出る汗は、主にエクリン腺から分泌されるものであり、ほぼ水分であるため基本的に無臭です。

しかし、運動不足の方では汗腺の機能が低下し、アポクリン腺から分泌されるネバネバした汗が出やすくなります。これが、体臭の原因となる場合があるのです。

運動習慣のない方は、ウォーキングや散歩などの軽い運動から取り入れてみてください。運動により汗腺の機能が改善すれば、汗の匂いを軽減する効果が期待できます。

⑦自分なりのストレス発散法を見つける

ストレスがかかると、アンモニアを原因とする疲労臭が生じるとされています。ストレスをためないように、以下のようなストレス発散法を見つけておきましょう。

  • 好きな音楽を聴く
  • 散歩をする
  • 趣味に没頭する
  • 友人と会話をする
  • 本を読む

普段から大きなストレスを感じている方は、自分なりのストレス発散方法をもっておくことが大切です。

まとめ:体臭チェックで不安を解消しよう

 本記事では、7つの体臭チェック方法をご紹介しました。

 まずは、ご自身で体臭のチェックをしてみましょう。それでも科学的な結果が欲しい場合は、専門家に依頼したり専用の検査キットを用いたりすることもおすすめです。

 この記事が皆様のご不安解消になれば幸いです。

当サイト「体臭ラボ」を運営するオドレート株式会社は、世の中の体臭の悩みを解消すべく埼玉県の理化学研究所敷地内で体臭に関する研究開発を行っています。

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