寝起きの体臭が臭いのはなぜ?原因と対策を紹介

  • 寝起きの体臭が気になるけど、原因は何?
  • 就寝前にオフロに入ってるのに、なぜ臭いがするの?

この記事を見つけてくださった方の中にはこのような不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

就寝中にも体臭は発生するものですが、強くなるのは必ず原因があると考えられます。

本記事は、理化学研究所敷地内の研究施設で体臭研究をしつつ、これまでに3,000人以上の体臭評価・アドバイスを行ってきた臭気判定士(においに関する唯一の国家資格)の石田翔太が「寝起きの体臭の種類」「寝起きの体臭の原因・対策」について解説します。ぜひ参考にしてみてください。

寝起きに発生する3つの体臭

体臭は、汗をかきやすい運動した後に発生しやすいと思う方もいるかもしれませんが、寝ている間にも出ます。

就寝中の体臭は、特に寝具に染みつきやすく起床後に気になりやすく。それらの臭いは、主に加齢臭、ミドル脂臭、汗臭ではないかと考えられます。本項では、臭いを発生させる体臭について詳しく解説していきます。

加齢臭

加齢臭とは、中高年期頃から発生する独特の枯草や古い油などのニオイを指します。

現在は研究が進み、加齢臭の原因物質が「ノネナール」と「ペラルゴン酸(別名:ノナン酸)」という物質であるとわかっています。
これらの物質は汗ではなく、皮脂の酸化によって発生します。

故に、汗対策を行ったとしても、加齢臭を抑えることはできません。男性女性にかかわらず発生する体臭であるため、どのような方でも気になる臭いです。

加齢臭は、皮脂の酸化によって発生します。そのため、就寝前にいくら体を清潔にしても、寝具に皮脂が残ったままであれば臭いは強くなってしまうのです。小まめな洗濯や掃除が必要だと考えられます。

原因物質が発生する過程

ノネナール

ノネナールは以下の過程で発生します。

  1. 皮脂が体外に分泌される。
  2. 皮脂の脂質が酸化し、過酸化脂質が発生。
  3. 過酸化脂質と皮脂内に含まれるパルミトレイン酸が合わさり、ノネナールが発生する。
ペラルゴン酸

ペラルゴン酸は以下の過程で発生します。1.皮脂腺から皮脂が体外に分泌。皮脂が酸化し、ペラルゴン酸が発生。

  1. 皮脂腺から皮脂が体外に分泌
  2. 皮脂が酸化し、ペラルゴン酸が発生

加齢臭が強くなる理由

加齢臭は年齢を重ねるごとに強くなります。そのため、生活習慣だけが大きな原因という可能性は低いです。

加齢臭の原因物質は皮脂の酸化で発生します。どの年代からも皮脂は分泌されますが、年齢に伴う体の変化によって加齢臭が発生しやすくなっているのです。

年齢を重ねるごとに、皮脂の分泌量や皮脂に含まれるパルミトレイン酸(ノネナールの発生要因)の割合が増加します。

また、脂質の多い肉やスナック菓子を多く食べていると、臭いが強くなりがちです。

臭いが加齢臭か判別する方法

ご自身の体臭が本当に加齢臭であるのかどうかを知るために、主な加齢臭の特徴を確認しましょう。

加齢臭は、芝生から感じる青臭さや枯草、油臭さなどが特徴の臭いです。ただし、加齢臭は年齢によって臭いの特徴が変わってきます。

若年層、具体的には20~40代に発生しやすい加齢臭の原因物質はペラルゴン酸です。ペラルゴン酸は以下のような臭いに例えられます。

  • 絵の具ような臭い
  • 粘土のような臭い
  • 塗料のような臭い
  • 古い油のような臭い
  • 学校の美術室を思い出す臭い中高年

具体的に40代以降から発生しやすい加齢臭の原因物質はノネナールです。

  • カメムシを触った時の臭い
  • 芝生に座った時の臭い
  • 枯草のような臭い
  • ろうそくの臭い(アロマキャンドルではない)
  • 古い油のような臭い
  • 古い紙のような臭い
  • 古書店の臭い
  • 畳のような濃い青っぽさ
  • スイカを皮の方まで深く齧り込んだ時に感じる青っぽさ

これらの臭いが気になった方は、加齢臭が原因だと考えられます。

ミドル脂臭

ミドル脂臭とは、30代・40代の男性で多く感じられる、独特な体臭のことです。

ミドル脂臭の臭いの原因は「ジアセチル」という物質です。「ジアセチル」自体でも独特なニオイを放ちますが、さらに「中鎖脂肪酸」と混ざることでミドル脂臭の不快なニオイが発生します。

「ジアセチル」は、エクリン腺から分泌された汗に含まれる疲労物質の乳酸が、皮膚常在菌に代謝・分解されることで発生します。

また、「中鎖脂肪酸」は皮脂に含まれています。ミドル脂臭は生理現象ですので、誰にでも発生することがありますが、特に30代・40代男性の頭頂部、後頭部から発生しやすいです。

日頃使用している衣服や、枕には、ミドル脂臭の原因である皮脂が付着していることも。さらに、ミドル脂臭の臭いがついていることもあります。

ミドル脂臭が強くなる原因

ミドル脂臭が強くなる原因は、主に汗と活発化した皮膚常在菌が原因だと考えられます。

そのため、汗をかきやすい夏場などはミドル脂臭が原因で体臭が強くなっていることも。また、冬場でも汗をかくことがあります。

臭いがミドル脂臭か判別する方法

ミドル脂臭は、原因物質であるジアセチル自体の「栄養剤のような酸っぱさ」、「香ばしさ」を感じるニオイがします。

それに中鎖脂肪酸が混ざることで、ミドル脂臭特有の「使い古した油」のようなニオイや、「生ゴミ」のようなニオイもします。

これらのミドル脂臭のニオイは、特に30代・40代の男性で感じられます。この年代は、加齢臭が気になり始める頃ですが、ミドル脂臭は加齢臭とは違うニオイがします。

汗臭

特に汗のかきやすい夏場は、体臭が強くなりがちです。

寝具や衣服に染み込んだ汗の臭いが体臭を強くしてしまっているのではないでしょうか。

汗臭が発生する原因

体温調節や代謝の役割を果たすエクリン汗腺から分泌される汗は、99%が水で、汗そのものはほぼ無臭です。

もちろん汗を舐めるとしょっぱく感じるように、塩化ナトリウム、カリウム、カルシウムといった電解質や、それよりも微量のアミノ酸、乳酸、アンモニアなど、水以外の物質も汗には含まれます。

ですが、それらの占める比率は1%未満。そのエクリン腺の汗に皮膚常在菌が活発化し、皮脂や汚れを分解することで体臭が発生します。

汗臭が強くなる原因

汗臭が強くなる原因として、以下の2つが考えられます。1:加齢による皮脂分泌量の増加2:衣服や寝具で雑菌が活性

加齢による皮脂の増加

年齢を重ねることで、皮脂分泌量は増加。皮膚常在菌の分解する量が増え、酸っぱい汗臭が強くなることに。

若いうちは皮脂分泌量は年々増加を続け、女性は20代中ごろ、男性は30代中ごろにピークを迎えます。女性はピークを過ぎても皮脂の分泌量が減少し、それに伴い酸っぱい汗の匂いも弱まります。

一方、男性はピークを過ぎても皮脂分泌量がほとんど変わらず、また分泌量自体も女性と比べて多いので、女性よりも汗臭が目立ってしまいます。

衣服や寝具で雑菌が活性

湿度が高くなると、雑菌が活性化し、衣服から不快な汗臭が発生 たとえ小まめに洗濯していたとしても、長年着ている服には、皮脂などの汚れや多種多様な細菌が新品の服よりも多く付着しています。そして、これらの汗で細菌が活発化し、皮脂などの汚れを分解。そして、酸っぱい汗臭が発生します。 長期間着ている衣服や寝具からは必ず汗臭が発生するとは言えませんが、新品のものより、発生する可能性は高いです。

臭いが汗臭か判別する方法

汗の臭いは特徴的で、酸っぱい臭いが発生します。他の加齢臭やミドル脂臭とは違う臭いのため、判別がしやすいと思います。

また、汗は衣類に染み込みやすいため、衣類や寝具からも分かりやすくサインが出ていると考えられます。

【男性版】寝起きの体臭で考えられる臭い

男性の寝起きの体臭として考えられるのが、加齢臭、ミドル脂臭、汗臭です。男性は皮脂の分泌量が多いため、年齢を重ねるほどこれらの臭いが強くなりがちです。

臭いはそれぞれ特徴が違うので、どの体臭が原因か判別することは可能だと考えます。これらの臭いは以下のようにまとめられます。

加齢臭

  • 絵の具ような臭い
  • 粘土のような臭い
  • 塗料のような臭い
  • 古い油のような臭い
  • 学校の美術室を思い出す臭い中高年
  • カメムシを触った時の臭い
  • 芝生に座った時の臭い
  • 枯草のような臭い
  • ろうそくの臭い(アロマキャンドルではない)
  • 古い油のような臭い
  • 古い紙のような臭い
  • 古書店の臭い
  • 畳のような濃い青っぽさ
  • スイカを皮の方まで深く齧り込んだ時に感じる青っぽさ

ミドル脂臭

  • 酸っぱい臭い
  • ビタミン剤のような臭い
  • 絵の具や粘土のような臭い
  • 学校の美術室を思い出す臭い
  • 油っぽい・バター、チーズ、ヨーグルト等の乳製品のような臭い
  • バターを炒めたような香ばしさ

汗臭

  • 鼻をつく酸っぱい臭い

【女性版】寝起きの体臭で考えられる臭い

女性の寝起きの体臭として考えられるのが、加齢臭、汗臭です。

加齢臭は男性からのみ発生すると思われやすいですが、女性でも発生します。また、男性ほど可能性は低いですが、発生しやすいです。

以前までは臭いがなかったのに…と考えられる女性もいるでしょう。それは、ラクトンという物質が減少しているからだと考えられます。

若い女性は「ラクトンC10/ラクトンC11」という、若い女性に特有の甘いニオイを発生させる成分が分泌されますが、加齢に伴って段々と減少していきます。

それによって、今まで気にならなかったミドル脂臭などの不快なニオイに気づきやすくなるのです。

寝起きの体臭の対策方法

寝起きの体臭に対しての対策は、気になる臭いに対して有効な方法をとると良いです。

体臭の種類によって対策方法は変わってきます。そのため、まずご自身の体臭の種類を判別して対策を講じてみると良いと考えます。

本項では、加齢臭、ミドル脂臭、汗臭全てに有効なおすすめの方法を解説していきます。

衣服・寝具の洗濯をする

衣類・寝具に染みついた汗や体臭、残っている皮脂は体臭を発生させやすいです。洗濯をする際には以下の方法で行うと、汚れが落ちやすいです。

  1. ぬるま湯に弱アルカリ性洗剤とアルカリ性の酸素系漂白剤を加える
  2. 汚れ移りを防ぐためにも、つけ置き時間は30分~1時間程度にとどめる
  3. 汚れが浮き上がったら、洗剤液とともにそのまま洗濯機へ投入しスイッチオンする。

使う洗剤は、セスキや重曹などの弱アルカリ性洗剤の使用が効果的です。加齢臭の原因である皮脂汚れは弱酸性であるため、弱アルカリ性の洗剤を使用すると効果的に汚れを落とせます。

また、洗濯後はしっかりと衣服を乾燥させましょう。湿気の高い環境である生乾きの状態だと雑菌が繁殖しやすいです。部屋干しの際は、サーキュレーターを点けるなどして乾燥しやすい状態をつくりましょう。

ボディソープで皮脂や汗を洗い流す

毎日の入浴時に加齢臭の原因となる余分な皮脂を洗い落とすことは重要です。

なぜなら、余分な皮脂を洗い落とさなければ、それが翌日の加齢臭の原因となる可能性があるためです。

しっかり泡を立て、洗い残しがないように優しく洗い、石鹸が残らないように洗いましょう。ゴシゴシとこすってしまうと、皮膚を傷つけ皮脂の分泌量を増やしてしまいます。

また、洗い忘れやすい脇や関節部位もしっかり流しましょう。ボディソープの中には、加齢臭、ミドル脂臭専用のものやそれぞれの性別向けの製品があります。

男性向けのものは、比較的洗浄力が強いのが特徴的です。肌が弱い方は、女性向けのものなど洗浄力が弱い製品を使うと良いです。加齢臭、ミドル脂臭、汗臭全てに有効です。

脂肪分の多い食べ物は控える

肉類やスナック菓子を食べると皮脂の分泌量が増え、皮膚常在菌や殺菌がより臭いの原因を分泌する可能性を高めます。

また、加齢臭のもとであるノネナールの量を増やす要因にもなります。栄養バランスを心がけた食事は健康だけでなく、寝起きの体臭対策にも非常に効果的です。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

この記事では寝起きの体臭の原因や対策、その種類について解説していきました。体臭は比較的に動くことが少ない、就寝中にも発生しえます。

ぜひ記事で紹介した対策を実践して、寝起きの体臭の改善に役立てていただけましたら幸いです。

当サイト「体臭ラボ」を運営するオドレート株式会社は、世の中の体臭の悩みを解消すべく埼玉県の理化学研究所敷地内で体臭に関する研究開発を行っています。

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