この記事を見つけてくださった方の中には、うんちの臭いに悩んでいたり、うんちが臭いのは病気なのか不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
うんちが臭くなる原因は人によって様々ですが、腸内環境を整えることで改善がみられることが多いです。
本記事は、理化学研究所敷地内の研究施設で体臭研究をしつつ、これまでに3,000人以上の体臭評価・アドバイスを行ってきた臭気判定士(においに関する唯一の国家資格)の石田翔太が「うんちがくさくなる原因と予防方法」について解説します。
▼この記事でわかること
- うんちが臭くなる原因
- 腸内環境のチェック方法
- うんちのニオイを改善する方法
うんちの形状や色でわかる病気の種類についてもまとめているので是非参考にしてみてください。
【結論】腸内環境の悪化でうんちが臭くなる
腸内で体に悪い影響を与える悪玉菌が増殖するとうんちが臭いやすくなります。
なぜなら悪玉菌はタンパク質を分解する際に悪臭の原因となる「インドール」や「スカトール」などの腐敗物質を発生させるからです。なんからの原因により、腸内で「大腸菌」や「ウェルシュ菌」などの悪玉菌が増殖するとそれに伴い腐敗物質も増えていき、臭いの強いうんちが出るようになります。
そのため、うんちのニオイを改善するためにはまず腸内環境を整えることが重要です。
本項では腸内環境を悪化させる原因について詳しく解説していきますので、当てはまる項目がないかチェックしてみてください。
食べ物による影響
腸内環境を悪化させる原因として食べ物の影響が挙げられます。
特に肉類に多く含まれている動物性タンパク質は過剰に摂取することで悪玉菌のエサとなります。
通常、タンパク質は小腸で吸収されますが、消化が追いつかなかったタンパク質は大腸へと運ばれます。その結果、未消化のタンパク質が悪玉菌のエサとなり悪玉菌を増殖させることに繋がるのです。
適量のタンパク質は体に良い影響を与えますが、過剰なタンパク質は腸内環境を悪化させ、悪臭のもとになる有害ガスを発生させる原因となるため注意が必要です。
慢性的な便秘
腸内環境の悪化と便秘は密接に関わり合っています。
なぜなら腸内で悪玉菌が優勢になると腸の蠕動運動が鈍くなり、便秘になりやすくなるからです。悪玉菌は腸内に溜まったうんちに含まれている未消化物をエサにして更に腸内環境を悪化させます。
また、腸に滞留したうんちが腐敗することで有害物質が作り出され、血液を介して全身に運ばれます。そうなるとうんちが臭くなるだけではなく、体臭や口臭からも便臭を発するようになる可能性があります。
排便の頻度が1週間に3回未満の場合や、頻繁に出ていても残便感がある方はまず便秘を改善することが大切です。
その他
上記の2つ以外にも腸内環境を悪化させる原因は数多くあります。
- 喫煙
- 運動不足
- 睡眠不足
- 低体温
- 不規則な生活
- 慢性的なストレス
などが悪玉菌を増やす原因として挙げられます。ご自身と照らし合わせて当てはまる部分は改善をするようにしましょう。
ニオイの強いうんちは病気のサインかも
前項では腸内で悪玉菌が増殖する原因について詳しく解説しました。
腸内環境を整えることはうんちのニオイを改善することに繋がります。ですが、長期間うんちが臭い場合や独特なニオイのうんちは病気が潜んでいるサインかもしれません。
ニオイが強いほかに、腹痛や嘔吐、血便などの症状がある場合はただちに病院で診断を受けるようにしましょう。大腸癌や大腸ポリープ、慢性膵炎に罹っているかもしれません。
病気は早期発見が大切なので体からのSOSを見逃さないようにすることが重要です。
腸内環境をチェックする方法

うんちの状態を確認することで体の健康状態を知ることができます。なぜならうんちは食べカスだけではなく、腸内細菌も多く含んでいるからです。
本項では健康な人のうんちの特徴や、形状や色でわかる腸内環境や考えられる病気について紹介していきますので、是非参考にしてみてください。
形状
バナナ便:健康な便です。ほどよい柔らかさで排便時に残便感がなく、スッキリ出るのが特徴です。太さは3~4センチほどで表面はなめらかな状態です。
コロコロ便(兎糞便):ストレスや自律神経の乱れが発生しているかもしれません。腸の蠕動運動がうまく働いていなかったり、水分不足によりコロコロとした硬い便が出るようになります。痙攣性便秘や過敏性腸症候群の可能性も考えられます。
細い便(小指くらい):食事量の減少、食物繊維不足、消化不良などが原因で便が細くなります。また、大腸癌によって腸管が狭くなることで発生している可能性もあるため、細い便が長期間続く場合は病院を受診することがおすすめです。
水のような便(水様便):消化吸収が適切に行われておらず、腸通過時間が早すぎた場合に起こります。冷たいものの過剰摂取や暴飲暴食のほか、細菌性腸炎やウイルス性腸炎が原因となっている場合もあります。
色
黄褐色:健康な便です。善玉菌の数が多く、腸内環境は良好です。
濃い茶色:腸内で善玉菌の数が減っている状態です。肉類の多い食事や食物繊維不足、便秘時に多く見られる色です。
赤:病気による出血の可能性が考えられます。痔になると肛門付近で出血するため鮮やかな血が便に付着するようになります。胃腸炎や大腸がんの場合は出血から時間が経過することで赤黒く変色した便が排出されるようになります。痔と癌の見分け方は、出血した血液の便への付き方です。便の表面に血が付着している場合は「痔」、便全体に血が混ざっている場合は「癌」の疑いがあります。
黒(タール便):食道静脈瘤の破裂や胃や十二指腸に潰瘍ができることで血液が流れ出し、胃酸と混ざることで黒い便が排出されるようになります。また、鉄剤や食事の影響などで黒く変色することもあります。
まとめると、うんちには体からのサインが多く含まれています。そのため毎日の習慣としてうんちの状態を確認することが大切です。少しでも違和感や不安を感じた場合は放っておかずに必ず病院に行くようにしましょう。
うんちのニオイを防ぐには?
繰り返しになりますが、うんちのニオイを防ぐためには腸内環境を整えることが非常に重要です。
そこで本項では悪玉菌の数を減らし、体に良い影響を与える善玉菌を増やすためにおすすめの対策をご紹介します。
うんちのニオイに悩んでいる方は「栄養バランスの取れた食事」「咀嚼回数を増やす」「マッサージ」「サプリメントの活用」の4つを日常的に取り入れてみてください。
栄養バランスの取れた食事
偏った食事や暴飲暴食は腸内フローラを乱し、ニオイが強いうんちを発生させるリスクを高めます。
腸内環境を整えるためには、栄養バランスの取れた食事を1日3回摂るように心がけましょう。具体的には下記の成分が多く含まれている食品がおすすめです。
食物繊維
食物繊維には水に溶けやすい「水溶性食物繊維」と水に溶けにくい「不溶性食物繊維」の2種類があります。
前者は腸内で善玉菌のエサとなることで善玉菌の数を増やしたり、不要なナトリウムを排出し、血圧を下げる働きがあります。後者は腸内で水分を吸収し大きくふくらむことで腸の蠕動運動を活発にし、便通を良くする作用があります。
水溶性食物繊維1:不溶性食物繊維:2の割合で摂取することが理想的だと言われており、どちらも大量に摂りすぎると逆効果となる可能性があるため注意が必要です。
適量の食物繊維は腸内環境にとても良い影響を与えるのでおすすめです。
発酵食品
発酵食品には乳酸菌や麹菌、納豆菌などの善玉菌が多く含まれています。そのため、発酵食品を意識的に摂ることで腸内環境を整えることができます。
また、多くの発酵食品にはビタミンB群が含まれており、脂質や糖質の代謝を促す作用があります。
特に発酵食品の納豆は、5大栄養素と大6の栄養素と言われている食物繊維が豊富に含まれているので腸活にぴったりの食品です。腸内環境を整えるために、食物繊維と発酵食品を意識して摂るように心かげましょう。
咀嚼回数を増やす
すぐに実践できる腸活環境を整える方法として、「食事の際に噛む回数を増やすこと」が挙げられます。
咀嚼が不十分だと未消化の食べ物が腸に届き、分解する過程で悪臭のガスを発生させたり、胃腸の負担が大きくなるなどの体に良くない影響を与えます。
食べ物をしっかり細かく噛み砕くことで唾液の分泌量が増え、唾液に含まれている消化酵素「アミラーゼ」が消化を助けてくれるため、結果的に胃腸の負担を減らすことに繋がります。
次の食事の際からすぐに実践できて、少しの意識で腸内環境を改善することができる方法なので、是非取り入れてみてください。
マッサージ
腸内環境を悪化させる原因の1つ、「便秘」の解消におすすめなのがお腹のマッサージです。
外から腸に刺激を与えることで腸の蠕動運動を促し、便通を良くする働きが期待できます。
お腹の張りが気になる方は毎日少しの時間で問題ありませんので、腸の形に沿って優しくほぐすことを日課にするのがおすすめです。お腹をマッサージをすることで便通を良くするほかにも、リラックス効果やむくみ改善、血行促進などの体に良い影響が期待できます。
サプリメントの活用
腸内環境を整えるために、サプリメントを活用することもおすすめです。
なぜならサプリメントを摂ることで、食事だけでは補いきれない必要な成分を効率的に摂取することができるからです。
サプリメントを選ぶ際は、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌そのもの(プロバイオティクス)とオリゴ糖や食物繊維などの善玉菌のエサとなるもの(プレバイオティクス)の両方が配合されているサプリメントを選ぶことで、腸内環境により高い効果が期待できます。
腸内環境を整えてうんちのニオイを改善しよう
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事ではうんちがくさくなる原因や、腸内環境を整えてうんちのニオイを改善する方法について詳しく解説しました。
記事内でもお伝えしましたが、様々な対策を講じてもうんちのニオイが改善されない場合は病院で受診することが大切です。
この記事がみなさんのお悩み改善に役立ちましたら幸いです。
