体臭の元はサウナで対策できる!5つの効果やおすすめの入り方を解説

「サウナに通うと体臭は改善されるの?」と疑問をお持ちの方向けの記事です。

サウナによる発汗は体内に蓄積された老廃物や皮脂を体外へ排出し、これが臭いを引き起こす物質の軽減につながります。

また、サウナを利用することで自律神経が整い、ストレスの緩和や睡眠の質向上にも役立ち、結果として体臭改善にも良い影響を与えるとされています。

ただし、サウナ後に汗をそのままにしておくと、雑菌の増殖によって逆に体臭が強まることもあるため、サウナ後はしっかりとシャワーを浴び、清潔を保つことが重要です。

本記事では、サウナが体臭に与える影響や、効果的な活用方法について詳しく解説します。サウナを活用して、体の内側から爽やかなニオイを目指しましょう。

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体臭の種類と原因、原因別の改善方法|専門家監修の体臭辞典

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体臭の原因

サウナの話をする前に、まずは体臭が現れる主な原因について解説します。

①汗腺の機能低下

体温を下げるために出す汗は、エクリン腺という部位から出るサラサラの汗で、成分のほとんどが水です。

しかし、汗腺の働きが悪いと、アポクリン腺という部位から出る汗で体温を下げようとします。

アポクリン腺は毛穴や皮脂腺とつながっており、ベタベタした臭いの強い汗が出るため、体臭が強くなってしまいます。

普段から汗をかく機会が少ないと、汗腺の機能が低下して臭いやすい汗をかくようになるのです。

②加齢

加齢により現れる、代表的な体臭が「加齢臭」です。加齢臭は、皮脂分泌が多い頭部や首元、背中などで発生しやすいとされています。

加齢臭の原因は、「ノネナール」と呼ばれる成分です。ノネナールは、皮脂中に含まれる脂肪酸(パルミトレイン酸)が増加し、皮膚の常在菌によって分解されることで作られます。その結果、古い油のような臭いが発生します。

③遺伝

体臭の強さには遺伝的要因が関係していることがあります。

とくに、ワキガに深く関わっている遺伝子が「ABCC遺伝子」です。この遺伝子が活性化されるとアポクリン腺が刺激され、臭いの強い汗が出やすくなると考えられています。

両親のどちらか、または両方がワキガの場合は、その子どももワキガになりやすいでしょう。ワキガの他に、魚が腐ったような臭いが体臭として現れる「魚臭症候群」にも、遺伝的要因が関わっているとされています。

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④病気

臭いの種類はさまざまではあるものの、病気が原因で体臭が発生する可能性もあります。

たとえば、甘酸っぱいにおいがする場合は、糖尿病の可能性があります。糖尿病になると、体内で糖をエネルギーとして利用できなくなり、脂肪を分解してエネルギーを作り出すようになります。この過程で「ケトン体」という物質が生成され、息や汗に混じって甘酸っぱいにおいを発することがあるのです。

また、体からアンモニア臭がする場合は、肝機能が低下しているかもしれません。肝機能が低下すると、たんぱく質を分解する過程で生じる「アンモニア」を尿として排出できず、汗からアンモニア臭がただよう場合があります。

⑤不規則な生活習慣

不規則な生活習慣も、体臭の原因となる可能性があります。

体臭を強める生活習慣の例は、以下のとおりです。

  • 肉類中心の食生活:脂肪分の過剰摂取により、体臭の原因となる皮脂が増加する
  • 運動不足:汗腺の機能が低下し、汗の質が悪化する
  • アルコール:発汗を促し、体内で分解しきれなかったアセトアルデヒドが汗に混じり、体臭の元となる
  • 喫煙:タバコに含まれるニコチンが交感神経を活性化させてアポクリン腺を刺激するため、臭いの強い汗が出る

体臭を根本的に改善したい場合は、日々の生活習慣を見直すことも大切です。

サウナが体臭対策になる5つの理由

ここでは、サウナが体臭対策になるとされている理由を5つ解説します。本章を参考に、体臭対策としてサウナを取り入れてみてください。

①汗の質が変わる

現代では冷房が備わった環境が普及し、自ら汗をかいて体温を調節する機会が少なくなっています。その結果、汗腺の機能が低下し、ベタつきや臭いの強い汗が分泌されやすくなります。

体臭を抑えるには、エクリン腺を鍛え、サラサラの汗をかくことが大切です。

サウナに入るとエクリン腺が刺激され、無臭のサラサラな汗をかくようになります。そのため、サウナを習慣にすると汗の質が改善し、体臭を抑える効果が期待できるのです。

②保湿効果が高まる

汗には、乳酸ナトリウムや尿素などの保湿成分が含まれています。サウナで発汗すると、保湿成分が肌に残ることで、肌の乾燥を防ぐ働きが期待できます。

肌の乾燥を防ぐことができれば、体臭の元となる余分な皮脂の分泌も抑えられるでしょう。

サウナ後には保湿ケアを行うと、より乾燥を防ぎやすくなります。入浴後には化粧水やボディクリームを使って肌を整えるとよいでしょう。

③老廃物の排出を促す

サウナに入ることで老廃物の排出が促進され、体臭の予防につながります。

サウナで血の巡りがよくなると、老廃物が汗や尿として体外へ排出されやすくなり、以下のような体臭の原因物質を減らせるでしょう。

  • アンモニア:肝機能が低下すると排出しきれず、ツンとした体臭の原因になる
  • 乳酸:運動不足やストレスで増加し、汗の臭いを強める
  • ケトン体:糖質制限や糖尿病により体内で増え、独特な甘酸っぱい臭いを放つ

また、サウナでの発汗により、皮膚表面に残っている老廃物を洗い流す効果も期待できます。

④臭いの元となる「ストレス」が解消される

サウナにより、体臭の一因である「ストレス」を和らげる効果も期待できます。

ストレスがたまると交感神経が優位になり、アポクリン腺が刺激されて臭いの強い汗が分泌されます。

一方、サウナに入ると副交感神経が優位になるため、臭いの強い汗の分泌を抑える効果が期待できるでしょう。

また、副交感神経が優位になると心が落ち着きやすくなるため、普段から緊張やストレスを感じている方にもサウナはおすすめです。

⑤タバコによる体臭を軽減できる

喫煙習慣があり、タバコの臭いで悩んでいる方にもサウナが効果的です。

タバコを吸うと交感神経が刺激され、アポクリン腺の働きが活発になるため、体臭を強める要因になります。

また、タバコに含まれるニコチン自体にも独特の臭いがあるため、汗や尿から排出される際に体臭を発しやすくなるのです。

サウナに入ると、交感神経の働きが抑えられることで臭いの強い汗の分泌量が減り、タバコの臭い成分を体外へ排出する効果も期待できます。

ただし、サウナだけではタバコによる体臭を完全に解消することはできません。根本的な改善のためには、タバコの本数を減らす、禁煙するといった工夫が大切です。

体臭改善に効くサウナの入り方

ここからはエクリン腺を鍛え、体臭改善に効果のある入浴方法を説明します。サウナに入る際は、本章を参考にしてみてください。

①サウナ前はよく体を洗う

汗腺には皮脂のつまりや汚れなどが付着しています。

先に汚れを落としておき、汗がスムーズに排出できるよう肌の表面をきれいにしておきましょう。

洗い方は、たっぷりと泡立てたボディソープで優しく洗うだけで十分です。汚れを落としたいからといって、ごしごし強い力でこするのは避けましょう。こすりすぎると、肌へのダメージになってしまいます。

②水風呂に入る

サウナ後は、水風呂や水シャワーで体を冷却しましょう。

開いている汗腺や毛穴を瞬間的に収縮することで皮膚が引き締まり、熱を逃がさず湯冷めしにくくなります。

また、自律神経も刺激されるため、疲れた体を整えてくれるでしょう。

水風呂、水シャワーを浴びるときの注意点ですが、体を急に冷やすと循環器系に負担をかけてしまいます。

先に足元や手を濡らしてから胴体部分を徐々に冷やすと、体への負担を軽減できるため安心です。

③5分ほど休憩/水分補給

水風呂のあとはすぐサウナに戻るのではなく、少し休憩し、体温を平常に戻していきましょう。

また、大量に汗をかいているため、脱衣所に設置されている無料の飲料水や自動販売機を利用し、休憩中は必ず水分補給を行いましょう。

温冷交代浴をすることで、汗腺は活発になっていきます。

汗を自在に出せる汗腺を持てば、臭いのあるベトベトの汗が出ることはなく、体臭の改善が見込めます。

さらに皮脂腺、汗腺の動きがよくなることで老廃物や毛穴づまりも少なくなり、肌のトーンが明るくなり、ベタつき具合も改善されるでしょう。

普段眠っている汗腺機能をサウナで呼び起こし、きちんとデトックスできるよう刺激してあげてください。

体臭対策におすすめのサウナの種類

サウナにはさまざまな種類がありますが、とくに体臭対策におすすめのサウナを紹介します。本章を参考に、自分に合ったサウナを選んでみてください。

①塩サウナ

塩サウナとは、体に塩を塗って発汗を促すサウナです。塩に含まれる殺菌・抗酸化作用により皮膚の雑菌の繁殖を抑えられるため、体臭の予防効果も期待できます。

また、塩を塗ることで古い角質を落とせるため、消臭効果だけではなく肌環境を整えることにも役立つでしょう。

日頃の体臭や肌の調子が気になる方は、塩サウナを利用してみてください。

②ドライサウナ

ドライサウナは、高温・低湿が特徴のサウナです。

高温の環境にいると大量の汗をかきやすいため、ドライサウナには体臭の原因となる皮脂汚れや老廃物を効果的に落とす作用があります。

低温のサウナで汗をかきにくい方は、ドライサウナを試してみてください。

③ウェットサウナ

ウェットサウナは湿度が高く、温度が低めに設定されたサウナです。室内の水蒸気で皮脂汚れが柔らかくなり、汗とともに流れやすくなります。

ウェットサウナには高温サウナほどの発汗作用はないものの、体臭の原因となる皮脂汚れや古い角質を落としやすくすることで、体臭を抑える効果が期待できます。

サウナで体臭が悪化することはあるのか

長期的にみると消臭効果が期待できるものの、サウナで一時的に体臭が悪化する場合もあります。

サウナの発汗作用により、入浴直後は汗や皮脂の分泌量が増加します。汗の中の脂質やたんぱく質は、常在菌に分解される過程で強い臭いを発するため、サウナ後の体臭が気になる場合があるのです。

ただし、サウナ直後の体臭悪化はあくまで一時的なものです。入浴後は、シャワーで汗を流して清潔にするよう心がけましょう。乾燥による皮脂の過剰分泌を防ぐためにも、保湿まで行うことをおすすめします。

サウナ以外にもある!体臭予防法3選

サウナは体臭対策に役立ちますが、サウナだけでは体臭の根本的な解決にはならないため、生活習慣の改善も必要です。すぐに取り組める体臭予防法を紹介するので、サウナとあわせて試してみてください。

①動物性脂肪の摂取を減らす

体臭予防には食生活の改善が重要です。とくに、動物性脂肪が多い食品を普段から摂取している方は、量や頻度を控えましょう。

動物性脂肪の過剰摂取は、体臭の発生に関わる皮脂の分泌量を増やす一因です。皮脂が毛穴に詰まって細菌が増えると、体臭が強くなることもあります。

動物性脂肪を多く含む食品には、バターやチーズなどの乳製品や、肉類などが挙げられます。

これらの食品の過剰摂取は控え、バランスの取れた食事を心がけるようにしましょう。

②適度な運動で汗の質を改善する

体臭予防には、適度な運動を習慣にし、汗の質を改善することも大切です。

定期的な運動で汗をかくと、エクリン腺から分泌されるサラサラで無臭の汗が増え、アポクリン腺から分泌されるベタベタの汗が抑えられるでしょう。

汗腺の機能が改善する運動としては、ウォーキングやジョギング、ヨガなどの有酸素運動がおすすめです。

激しい運動でなくてもいいので、日常生活に取り入れやすいものからはじめてみましょう。

③睡眠を十分にとる

十分な睡眠時間の確保も、体臭予防につながります。

睡眠不足は、自律神経や皮脂分泌のバランスを崩し、体臭を悪化させる一因です。また、睡眠不足でストレスがたまると、皮脂分泌が促される可能性もあります。

さらに、睡眠不足が続くと、疲労臭の原因となるアンモニアの産生やニンニク臭の成分である「ジアリルジスルフィド」の放出量が増加することがわかっています。

体臭で悩んでいる方は、食事や運動の工夫に加えて睡眠時間の確保や質の改善も意識するとよいでしょう。

サウナに入る前に体臭レベルを確認しよう

サウナに入る前に、自分の体臭レベルを確認しましょう。

体臭が強すぎると、サウナへ入浴した際に他の利用者を不快にさせてしまう可能性があります。サウナに入る前にチェックしておくと、過度な心配をせずに入浴できるでしょう。

手軽に体臭を確認する方法には、以下のようなものがあります。

  • 着用後の衣服や気になる部位に挟めたガーゼの臭いを嗅ぐ
  • 家族や友人ににおいを確認してもらう
  • においの専門家である臭気判定士に依頼する
  • 体臭チェッカーでにおいを数値化する
  • 病院で臭いを確認してもらう

体臭をチェックする方法については、以下の記事にて詳しく解説しています。気になる方はこちらを参考にしてみてください。

▼体臭のチェック方法を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

体臭のチェック方法

監修医師 川原正行 医師/元PMDA審査専門員。ルナレディースクリニック統括院長。美容皮膚科・美容外科・産婦人科・内科・小児科・脳神経外科・麻酔科と幅広い分野での臨床経験、業界と規制当局、医薬品と医療機器の両分野の知見を持つ。オ[…]

自分の体臭を確認する方法は?セルフチェックや専門家の判定を

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サ活で汗腺を鍛えられたのではないかと自負している方も、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

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「サウナと体臭」に関してよくある質問

サウナと体臭についてよくある質問に回答いたします。これから体臭対策としてサウナを利用するか悩んでいる方の参考になれば幸いです。

サウナで頭皮の臭いは消えますか?

サウナで大量の汗をかくと、頭皮の毛穴に詰まった皮脂や汚れが洗い流され、臭いの原因を取り除く効果が期待できます。

しかし、皮脂を取り除きすぎると、かえって皮脂分泌が増える原因になるため注意が必要です。頭を洗う際は、洗浄力がマイルドなシャンプーや、保湿成分が入ったものを使用するのもおすすめです。

岩盤浴でも体臭対策はできますか?

サウナの一種として岩盤浴も体臭改善の効果が見込めます。

岩盤浴とは、熱した岩石の上に横になり汗をかくサウナ式お風呂のことです。サウナと同様、血流がよくなり老廃物を排出しやすくなります。

入浴時間は3〜10分→休憩(水分補給)を3回程度繰り返して汗腺を刺激します。

サウナのように蒸気で体を包み込んで温めるのではなく、岩石からの伝導熱で体を温めるため、サウナよりも穏やかに行うことができます。

まとめ

体臭が気になりだしたら、汗腺機能の低下で毒素がたまっている証拠です。

週2〜3回程度サウナに通い、体内に蓄積した皮脂をデトックスして汗腺機能を正常に動かせるようトレーニングしましょう。

▼体臭改善/対策方法に関して詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。

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当サイト「体臭ラボ」を運営するオドレート株式会社は、世の中の体臭の悩みを解消すべく埼玉県の理化学研究所敷地内で体臭に関する研究開発を行っています。

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