この記事を読んでくださっている方の中には、自分や同居人の加齢臭が気になり、家の中の不快な臭いに悩んでいる方がいらっしゃるのではないでしょうか。
加齢臭は誰にでも起こりうる体臭ですが、効果的な対処方法を実践することで効率よく加齢臭を防ぐことができます。
この記事では加齢臭の発生要因や予防方法、家の中の不快な臭いをなくすために気を付けるべきポイントについて詳しく解説していきます。
- 家の臭いが気になる
- 最近周りの反応を見てニオイが気になりだした
- 簡単にできる加齢臭の対策を知りたい
上記に当てはまる方はぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
▼加齢臭に関する内容を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
「自分の加齢臭が気になって、知人と会う時に不安を感じる」
「そもそも、加齢臭って何?」
「加齢臭の原因は生活習慣のせいなの?」
加齢臭を気にしすぎるあまり日常生活が不安ばかりになっている方がいると思います。
しかし、原因を理解せず、闇雲に対[…]
【前提】加齢臭の発生原因とメカニズム
加齢臭とは年齢を重ねるにつれ気になりだす、独特の枯草や古い油などの臭いを指します。
加齢臭の原因物質「ノネナール」が40歳以降、徐々に増加していくことで不快な臭いを身体から発するようになることが原因です。ノネナールは脂肪酸の一種「パルミトレイン酸」が過酸化脂質によって酸化する過程で生成されるといわれており、過剰に分泌された皮脂が臭いのもととなります。
近年は食生活の欧米化により加齢臭が発生しやすい環境です。肉や乳製品などの動物性脂肪やパーム油などの植物油脂に多く含まれている飽和脂肪酸の摂取量が増えることで、体外へ排出される皮脂の油分が増加し加齢臭の発生を引き起こすことに繋がるからです。
そのため加齢臭は年齢に関係なく誰もが気を付けるべき臭いだといえるでしょう。
加齢臭はどんな臭い?
加齢臭の臭いは下記のように例えられることが多いです。
- ろうそくの臭い
- 古い油のような臭い
- 古い紙のような臭い
- 枯草のような臭い
- カメムシを触った時の臭い
- 塗料のような臭い
- 絵の具のような臭い
- 粘土のような臭い
まとめると加齢臭は油臭さに加えて青っぽさも伴う臭いだということができます。また、鼻にツンとくるような臭いではなくどちらかというとモワっと臭ってくるのが加齢臭の特徴です。
加齢臭のセルフチェック方法
加齢臭は自分で気付くことが難しく、匂いはデリケートな問題なので周囲の人も本人に伝えるのは難しい場合が多いです。
そのため「あれ、加齢臭かも?」と少しでも感じた場合は簡易的なセルフチェックを試してみて、加齢臭に当てはまるかどうか確認することが大切です。
▼加齢臭のセルフチェック方法について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
加齢臭で家の中が臭くなる原因
前項では加齢臭の発生要因や臭いの特徴について詳しく解説しました。本項では加齢臭が原因で家の中が臭くなる原因について解説していきます。
人から加齢臭が発生している
人から加齢臭が発生していると部屋や家の中に加齢臭が漂うようになります。
加齢臭は皮脂の酸化によって発生しますが、適切なケアが行えていないと改善することが困難です。また、鼻は順応(じゅんのう)機能に優れており、同じ空間にいるとやがて「慣れ」で臭いがわからなくなります。
そのため加齢臭が気になったタイミングで早めに加齢臭の改善に向けて動き出すことが家の中の臭いをなくすために重要です。
寝具や布製品、家具に臭いが染みついている
寝具や布製品、家具に臭いが染みついていることも家の中が加齢臭くさくなる原因です。
特に加齢臭が発生しやすい頭や耳の裏、首の後ろが長時間触れている枕は臭いがつきやすいです。その他にもクッションやソファなどの布製品、カーテンや壁紙などにも臭いが染みついている可能性があります。
家の中にあるものに臭いが染みついている場合の対処方法については後ほど詳しくご紹介します。
換気をしていない
換気をしていないと家の中に不快な臭いが籠り、寝具や布製品、家具に臭いが染みつくことにつながります。
また、長時間同じ臭いを嗅ぐことで臭いがわからなくなってしまう可能性もあり、悪影響を及ぼすので定期的に換気をするように心がけましょう。
家の中のにおいを確かめるには
自宅のにおいを自分で確かめるのは、すでに鼻がにおいに順応している可能性があるため難しいです。
ですが恋人や会社の人などが家に来る予定があり、どうしても家の中のにおいを確かめたい場合があるかもしれません。その場合は下記の3つの方法を試してみてください。
カーテンのにおいを嗅いでみる
においが付きやすいカーテンを嗅ぐことで自宅のにおいを確かめる方法です。
家で焼肉やお好み焼きなどを作ったときにカーテンに臭いが付着した経験がある方も多いのではないでしょうか。カーテンは比較的臭いが付きやすいので自宅のにおいを確かめるのに最適です。
もしカーテンから悪臭がした場合は部屋の中全体もその臭いが漂っている可能性があるため注意が必要です。
一泊家を空けてから帰ってくる
旅行などに行って、一泊家を空けてから自宅に帰ることで、においがわかる可能性があります。ほかの場所で過ごすことで嗅覚をリセットさせることができるので、改めて自宅のにおいを確かめることができます。
友人に確かめてもらう
気心のしれた友人を家に招いて、においを判断してもらうことも効果的です。
この方法は上記2つの方法と比べて自分ではなく、他人に家のにおいを判断してもらことができるので客観的な意見をもらうことができます。自分ではなくほかの人に確かめてもらったという事実が安心感にもつながるでしょう。
家の中の加齢臭をなくす方法
家の中が加齢臭くさくなる原因は、「人から加齢臭が発生している」「寝具や布製品、家具に臭いが染みついている」「換気をしていない」の3つが主な原因として挙げられました。
本項ではこれらのポイントを踏まえた上で家の中の臭いをなくす方法について詳しく解説していきます。
寝具や布製品を清潔に保つ
寝具や布製品を清潔に保つことで家の中が加齢臭くさくなることを防ぐことができます。
特に寝室は加齢臭の臭いが強くなりやすいといわれています。人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかきますが、汗や皮脂が付着した枕カバーや布団をそのまま放置すると皮脂が酸化し雑菌が繁殖しやすくなります。
また、放置した皮脂は繊維の奥へ入り込んでしまい1回の洗濯では完全に落とすことが難しくなるので、こまめに洗濯をして清潔な状態を保つように心がけましょう。
すでに臭いが強くなっている場合は新しいものに買い替えることがおすすめです。
ハウスクリーニング業者を利用する
加齢臭の臭いは家の様々なところに染みついている可能性があります。その場合、自力ですべてを綺麗にすることは非常に困難です。
清掃のプロ、ハウスクリーニング業者を利用すれば、壁紙や床などの自分たちでは清掃が難しい部分も含めて綺麗にしてくれます。料金がかかってしまうことがデメリットですが、家の細やかな部分まで清掃してもらうことで家の中の加齢臭を除去する効果が期待できます。
一度部屋の中の臭いをリセットしたい方はハウスクリーニング業者を活用することも選択肢の1つに入れてみてください。
消臭アイテムを活用する
消臭スプレーや置き型消臭剤を活用することも家の中の加齢臭を防ぐために有効です。
特に茶エキスが含まれている消臭スプレーは加齢臭を消臭する効果が期待できるので、寝具やソファなどの加齢臭が発生しやすい場所に定期的にスプレーをすることがおすすめです。また、カーテンや壁紙を消臭効果があるものに買い替えることで加齢臭が気にならなくなる可能性があります。
これらの方法を試してみても、家の中の臭いが気になる場合は脱臭機の購入を検討してみるのも良いかもしれません。
すぐに実践できる!加齢臭の発生を防ぐ方法
家の中の加齢臭をなくすには、加齢臭の発生を防ぐことが一番有効です。
本項では加齢臭を予防する方法について詳しく解説していきます。少しの心がけが加齢臭の発生を抑えることに繋がるので、ぜひ日常生活に取り入れてみてください。
正しい洗浄で余分な皮脂を洗い落とす
加齢臭の発生には皮脂の酸化が大きく関わっています。そのため、入浴時に身体を洗う際はボディソープで余分な皮脂を洗い落とすことが大切です。
具体的には臭いの発生源となりやすい耳の裏や首の後ろ、胸元、背中はボディソープをしっかりと泡立てて優しく洗うように心がけましょう。また、湯船に浸かってから身体を洗うことで温度によって皮脂や汚れが取れやすくなるので加齢臭の対策に有効です。
注意点として、皮脂を落としすぎると加齢臭に逆効果となる場合があるため、身体を洗うときにナイロンタオルなどを使用しゴシゴシこするのは厳禁です。
ボディクリームで肌を乾燥から守る
ボディクリームを塗って肌を乾燥から守ることも加齢臭対策として高い有効性があります。
肌が乾燥していると過剰に皮脂が分泌するため加齢臭が発生しやすくなる可能性があります。特に入浴後の肌は皮脂膜がとれており乾燥しやすい状態です。そのため全身にボディクリームを塗って肌が乾燥しないようにしましょう。
またカキタンニンや紅茶エキスなどの有効成分が配合されているボディクリームを選べば、より加齢臭対策に効果を感じることができます。
紫外線を避ける
外出する際は帽子や日傘などを使用し紫外線を避けるように心がけましょう。
紫外線により皮脂腺が活性化すると、体内で過酸化脂質が生成されることで加齢臭の原因となるノネナールを作り出します。また、紫外線にあたるとバリア機能が弱まるため、肌が乾燥し、加齢臭の原因となる皮脂が過剰に分泌される可能性もあります。
そのため紫外線を防ぐことは加齢臭を予防する上でとても重要です。紫外線は目からも入ってくるのでUVカット付きサングラスやコンタクトレンズなどを活用することもおすすめです。
何度も着用した衣類は捨てる
何度も着用した衣類は加齢臭が発生しやすいです。なぜなら加齢臭の原因となる皮脂は洗濯で完全に落とすことが難しく、少しずつ衣類に蓄積していくからです。蓄積した皮脂は空気中の酸素と反応することで加齢臭を発生させます。
そのため、何度も着用した衣類を捨てることは加齢臭対策として高い効果が期待できます。
もし、お気に入りの洋服ですぐに捨てたくない場合は洗濯方法を工夫することで加齢臭の発生を抑えることができます。
▼加齢臭を落とす洗濯方法について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
食生活を整える
加齢臭の発生には食生活が大きく関係しています。
具体的には肉やバター、チーズなどの動物性脂肪は加齢臭を強くする可能性があるため大量に摂らないように気を付けましょう。
逆に抗酸化食品や食物繊維が豊富な食材を摂ることで加齢臭の発生を防ぐ効果が期待できます。例えば、「アントシアニン」が多く含まれているブルーベリーやナス、黒豆は過酸化脂質の生成を抑えることで加齢臭の発生を防ぎます。他にもゴボウやきのこ、海藻類などの食物繊維が多い食材は腸内環境を整えて、老廃物を体外へ排出する効果が期待できます。
加齢臭が気になる方はこれらの食材を意識して摂るように心がけてみてください。
【結論】部屋を匂わせないためには加齢臭を改善することが重要
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事では加齢臭が原因で家の中が臭くなったときの対処方法について詳しく解説しました。家の中の臭いをなくすためには加齢臭の発生を防ぐことが1番有効です。
ぜひ記事で紹介した対策を実践し、加齢臭の改善に役立てていただけましたら幸いです。