誰でも多かれ少なかれ口臭はあるものですが、自分では気づきにくい部分でもあります。
そんな口臭は、生理的なものから病気的なものまで様々な原因によって強まります。その中で、ストレスによっても口臭が悪化することがわかっています。今回はストレスが原因で発生する口臭のメカニズムや改善方法を詳しくご紹介します。
- 自分の口臭が気になる・・・
- ストレスがどう関係して口臭に繋がるの?
- ストレスからくる口臭の改善方法が知りたい
このような不安や疑問を抱いている方はぜひ最後までご覧ください。
▼口臭に関する内容を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
口臭が人にどのような印象を与えているか不安…
口臭を改善する方法が知りたい
この記事を見つけてくださった方の中にはこのような不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。口臭は誰にでも発生するものですが、近年多くの人がその[…]
根本的な口臭の原因

根本的に、口臭には大きく分けて「生理的口臭」と「病的口臭」が挙げられます。まずはじめにこの主な2つの口臭の発生原因についてご紹介していきます。
自分自身で口臭に気付くことは非常に難しく、デリケートな部分ですので、他人から指摘されることもほとんどないでしょう。そのため、そういった観点から悩みの上位に挙げられることが多いです。
ストレスからくる口臭のメカニズムを知る前に根本的な口臭の発生原因を知り、ご自身にどの項目が当てはまるかをみていきましょう。
生理的口臭
生理的口臭とは、寝起きのタイミングで発生している「起床時口臭」、お腹が空いているときに起こる「飢餓口臭」、緊張した際などに起こる「緊張時口臭」の3つに分かれます。
ただ、どれも普段生活する上で当たり前に発生する口臭であり、生まれ持った性質でもあります。ケアしていれば改善も見込めますので、ご安心ください。
それぞれひとつずつ詳しく解説していきます。
起床時口臭
生理的口臭の1つ目に、起床時口臭が挙げられます。
起床した際に、自分の口臭がとても強く感じる経験はありませんか?起床時口臭とは、朝起きた際に起こる口臭のことを指し、一時的なものです。
唾液には、抗菌作用と自浄作用という働きがあります。起きているときは唾液の働きが作用し、口内を清潔にしようと促してくれますが、睡眠中に唾液の分泌量が減り、雑菌を洗い流す作用が弱まることで細菌が増殖します。そのため、口内がねばねばして、口臭が発生します。
睡眠時に口呼吸が行われると、さらに口内が乾燥しやすく、その分細菌が繁殖して口臭が強まるとされています。普段から睡眠時に口呼吸になっているかたは注意が必要です。
寝起きの口臭を改善したい場合は、前夜に対策を取ることがおすすめです。
根本にはなりますが、しっかりと歯磨きをし、舌ブラシをすることが大切です。舌には舌苔というバイオフィルムが存在していて、口臭の原因となるからです。就寝中の口内乾燥を防ぐために、就寝前にコップ1杯の水を飲むことも寝起きの口臭発生の抑制に繋がります。
飢餓口臭
生理的口臭の2つ目に、飢餓口臭が挙げられます。
前述の通り、唾液には口内を清潔に保つために抗菌作用と自浄作用が働いています。過度な食事制限やダイエットによって空腹の状態が続くと、咀嚼する機会がなくなり唾液の分泌量が著しく減ります。そのため、口内細菌が繁殖しやすくなり口臭が発生します。
飢餓口臭は、「ケトン臭」や「ダイエット臭」とも呼ばれ、「甘酸っぱいような腐った臭い」がするといわれています。
過度な食事制限やダイエットにより、飢餓状態になった体を維持するために糖の代わりにタンパク質や脂質が分解され始めて、ケトン体という物質が作られます。このケトン体が「ケトン臭」になって臭いが発生します。
極端なダイエットや断食は口臭を発生させる原因に繋がりますので、適度にするように気をつけましょう。
緊張時口臭
3つ目の「緊張時口臭」は緊張したり、ストレスを抱えている際に発生する口臭です。
リラックスしているときは副交感神経が働くため、口内の唾液分泌量は安定して潤いますが、緊張したりストレスを感じていたりするときは交換神経が作用して唾液分泌量が減少するのです。
そのため、自律神経が乱れて口臭が発生します。
病的口臭
病的口臭とは、病気が原因となり発生する口臭です。
航空由来で発生する口臭が多いため、今回は病的口臭の代表的な原因として「虫歯」と「歯周病」を挙げて解説します。
虫歯
病的口臭の1つ目に虫歯が原因で口臭が発生しているケースが挙げられます。
歯磨きをしたり舌ブラシをしたりと口腔内を衛生的に保とうとしていても、歯と歯の間に歯垢(プラーク)が溜まっているなどの場合に虫歯が進行していることがあります。
進行が進むと、歯質が溶けて神経や血管といった組織に感染を及ぼし、タンパク質を分解した際に発生する硫黄臭を放ちます。これは、他にも「生ゴミのような」、「ゆで卵みたいな」臭いと表現されることがあります。
歯周病
病的口臭の2つ目に、歯周病が挙げられます。
歯周病は、不規則な生活を送っていたり、喫煙、歯ぎしり、歯磨きの際の磨く残しがあったりするなどの理由から歯垢(プラーク)が歯と歯の間に溜まることが原因で赤く腫れたり、歯が抜け落ちたりする病気です。
歯周病になると口内で複数のガスが発生し、それらが混ざり合うことにより口臭が強まります。そして歯茎が炎症すると、膿が発生します。それにより原因菌が臭いの元となるのです。
ストレスによって口臭は発生する?

ストレスによって口臭は発生します。
「生理的口臭」の項目の3つ目に述べたように、緊張時口臭がこれに当てはまります。
現代社会において、ストレス0の生活を送ることはとても難しいことですよね。そして口臭は自分では気付きにくく、人と会話する上でも気になるポイントです。
ここからは、ストレスにより発生する口臭のメカニズムや改善方法などをご紹介します。
ストレスが口臭に繋がるメカニズム
強いストレスや緊張を抱えていると、口が乾きます。前述したように唾液の分泌には自律神経が深く関わっています。自律神経とは、交感神経と副交感神経のバランスで成り立っています。落ち着いていたりリラックスしていたりする時は、副交感神経が優位に立つため、唾液の分泌量が増加します。
唾液には抗菌作用と自浄作用の働きがあるため、分泌量が減少してしまうと口内が乾燥し、細菌が繁殖しやすい環境になります。そのため、口臭が発生します。
ストレスからくる口臭のにおい
ストレスによる口臭は、「ゆで卵みたいな」、「玉ねぎが腐ったような」臭いと表現されていて、硫黄臭に感じる方が多いようです。
肉類やネギ類を食べた際に発生する揮発性硫黄化合物には3つのガスが挙げられます。
- 硫化水素
- メチルメルカプタン
- ジメチルサルファイド
これらの成分からガスが成り立ち、硫黄臭が発生します。
ストレスによる口臭の改善方法

ここからは、ストレスが原因で発生している口臭の改善方法を3つご紹介します。
ストレスからくる口臭が気になる方は、ご自身に合う改善方法を見つけてぜひ試してみてください。
ゆっくりと咀嚼する
食事を摂る際は、ゆっくりと咀嚼することが大事です。なぜなら、ゆっくり咀嚼して回数を増やすことで唾液の分泌を促進するためです。
唾液量が増えると、口内の乾燥を防いでくれるため口臭が軽減し、虫歯や歯周病の予防にも繋がります。
自律神経を整える
自律神経を整えることは、副交感神経を優位にし、口臭の軽減に繋がります。
自律神経を整えるためのいくつかの方法をご紹介しますので、活用できる項目がありましたらぜひ試してみてください。
温めのお風呂に浸かる
入浴の効果は、体を清潔にするだけではありません。温めのお風呂に浸かると、交感神経が優位に立つことを抑制してくれます。さらには、湯船に浸かるという行為だけでも心身をリラックスさせ、副交感神経が優位に立ちメンタル面を整えてくれるのです。
湯船を沸かす際は、42℃以上に設定してしまうと、逆に交感神経が優位になり心身を興奮させてしまいます。自律神経を整えるためには、温めの湯船に10分ほど浸かることがおすすめです。
適度なストレッチ
自律神経を整えるためには、ストレッチを行うことも効果的です。
適度なストレッチは血流を促進し、筋肉の緊張が緩和されます。そのため副交感神経が優位に立ち、自律神経が整います。
ストレッチングを実施する際に注意すべき原則は5つあります。「1.時間は最低20秒」「2.伸ばす筋や部位を意識する」「3.痛くない気持ちいい程度に伸ばす」「4.呼吸を止めないように意識する」「5.目的応じて部位を選択する」ということです。
e-ヘルスネット > 身体活動・運動 > 運動の考え方と進め方 > ストレッチングの実際
良質な睡眠
睡眠は、心身の健康を維持するためにとても大切です。
交感神経と副交感神経のバランスによって成り立つ自律神経ですが、そのバランスが崩れることで睡眠障害を伴う可能性があります。日中に活発になった交感神経を、睡眠時にリラックスすることで副交感神経が優位に立ちます。
就寝前にスマートフォンやパソコンのブルーライトを浴びると交感神経を刺激してしまいますので、できれば避けたほうがよいでしょう。入眠前に深呼吸をすることも自律神経を整えるために有効です。
歯科医院や病院を受診する
上記までの方法を試しても効果が得られなかったり、不安が拭えなかったりする場合は、専門家の力を借りることが良いかもしれません。
口臭の原因は主に虫歯や歯周病などの歯科にあることが多いため、歯科医院を受診して口腔内の状態を診てもらいましょう。口臭の原因が虫歯や歯周病などの歯科にない場合は、他の疾患が潜んでいる場合もあります。その場合は、呼吸器内科や耳鼻咽喉科の受診も視野にいれると良いでしょう。
口臭恐怖症の可能性

最後の可能性として、口臭恐怖症の可能性があります。
口臭恐怖症とは、実際には他人から認められる口臭がないものの、他人の仕草や行動と自分の口臭を関連付けて、自分の口臭が他人に迷惑をかけていると感じてしまう病態です。
口臭恐怖症の原因には
- 過去に口臭について指摘されたことがある
- 会話をしているときに相手の仕草や行動が自分の口臭を嫌っているように思える
- 周りに口臭がする人がいて自分も同じように口臭が出ているのではないかと感じる
など、様々です。
記憶や思考の積み重ねが原因で口臭恐怖症になることもありますので、まずは歯科医院や病院を受診しましょう。
それでも解決しない場合には、精神科や心療内科の受診も視野にいれてみると良いかもしれません。
まとめ
誰しもが少なからず発している口臭ですが、ストレスが重なることでさらに強まるケースがあります。そして、口臭を自覚したりそればかりが気になってしまうとなおストレスが溜まってしまうという悪循環になってしまいます。
日常生活の中でなるべくストレスを溜め込まないよう意識して、ご自身にあったストレス発散方法を見つけたり、前述で述べた自律神経を整える方法を試してみてください。
本記事が皆様のご不安解消に繋がりましたら幸いです。

