
年齢を重ねると誰にでも少なからず発生する加齢臭。ニオイが強くなってしまったために悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そんな加齢臭の予防やニオイ対策には「運動」が効果的です。運動が加齢臭のニオイ防止や軽減にどのような形で繋がっていくのか、そのメカニズムを理解しておきましょう。また、運動と並行して行いたい加齢臭対策もご紹介します。
目次
加齢臭とは
加齢臭の原因物質は、「ノネナール」です。
年をとるにつれ皮脂腺でパルミトレイン酸(脂肪酸)が増加し、同様に加齢によって分泌が増えていく過酸化脂質(脂肪が酸化したもの)と結びつくことで、ノネナールが発生します。
ノネナールは性別に関わらず、40代に入るとぐっと増え、上半身を中心に加齢臭を発生させるようになります。特に、洗い忘れが多くなりがちな耳の後ろなどは、見逃しやすい発生箇所です。
加齢臭は運動することで抑えられる!
皮脂と酸化が鍵となる加齢臭ですが、その予防にウォーキングやジョギングなどの有酸素運動が役立ちます。
臭いの原因となる体内の余分な皮脂は、汗とともに排出されます。有酸素運動で汗腺を刺激して発汗を促し、老廃物を排出しましょう。運動後はかいた汗をすぐに拭き取るようにすると、ニオイの原因物質を作り出す「酸化」を防ぐこともできます。
運動不足になると汗が臭くなる?
運動をしないと汗をかかないので臭いがしないように思えます。しかし、実際には運動不足になると汗が臭いやすくなります。それはなぜなのでしょうか?
職場が通年エアコンをつけている環境であったり、車通勤で常に運動不足だったりすると、汗腺の機能が衰え、その活動も鈍くなっていきます。汗腺はろ過機能を駆使しながら体温調節を行っているので、この機能が衰えると「濃い汗」となり、少し発汗しただけでも強いニオイを発するようになります。
また、汗をかく機会が少ないと汗の処理にも注意が向かず、ニオイの放置という事態になりやすいのです。
運動と同時に行いたい加齢臭対策5選
加齢臭対策では、有酸素運動の他にもさまざまな対策法があります。いくつかの方法を紹介していきますので、無理なく続けられそうなものを並行して行っていきましょう。
①デオドラント製品の活用
加齢臭を予防するには、ニオイの原因となる汗を抑えることが重要です。加齢臭対策用クリーム、ロールオンなどデオドラント製品を利用して制汗しましょう。運動後にはデオドラントシートでしっかり拭き取ってから塗るようにします。
②黄ばんだ服は交換する
服の黄ばみはこびりついた皮脂なので、そのような服を着続けていると、いくら体を清潔にしても衣服からニオイが体に移ってしまいます。特に運動後のシャツは黄ばみやすいので、すぐに洗うようにしてください。
また、服についた加齢臭は通常の洗剤では取り除くことが難しいため、加齢臭対策の洗剤を使いましょう。衣服に皮脂がこびりついて黄ばんでしまっている場合は、手間をかけて洗うよりも交換するのがベターです。
③加齢臭対策用のシャンプー・ボディーソープを使う
洗濯洗剤と同じように、シャンプーやボディソープも通常のものでは加齢臭に太刀打ちできません。これは加齢臭の原因物質や汗が、普通の汗などと質が異なるためです。
「加齢臭対策」としっかり明記されたシャンプーやボディソープを選びましょう。洗い方も、ゴシゴシと強い刺激を与えるのではなく、軽いタッチで洗います。
④ぬるめのお風呂に長くつかる
ぬるめのお湯に長くつかることで、毛穴が開き、余計な皮脂・汗を洗い流してくれます。頻繁な入浴は、必要な皮脂まで洗い流してしまうため、皮脂の過剰分泌に繋がり逆効果です。入浴は1日1回としましょう。
▼サウナ利用もおすすめです。
体臭の元はサウナで改善できる。正しい入浴方法でデトックス
⑤食生活を改善する
加齢臭対策には、普段からの食生活の見直しも重要なポイントです。
加齢臭を強める肉類・ジャンクフードはなるべく控え、緑黄色野菜など、ニオイを軽減してくれる食物繊維、抗酸化作用のある食べ物を積極的に摂取しましょう。発酵食品、クエン酸の摂取も加齢臭対策には有効です。
まとめ
加齢臭は男女に関係なく、40代あたりから誰にでも発生するものです。そんな避けて通れない加齢臭も、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動をすることで改善が見込めます。
また、そのほかにも、ご紹介した対策から自身に合ったものを選び、並行して行っていきましょう。
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