尽きることのない体臭の悩みを解消へ! 体臭の原因と改善対策マニュアル

どんな人にも少なからずニオイはありますが、自分の体臭が気になってしまうという方も少なくないのではないでしょうか。

臭いにも加齢臭や男性臭、ワキガなどの体臭等さまざまあますが、近年は潔癖志向が強くなり、臭気に敏感な人が増えています。

自分の体臭は自分では気づきにくいですし、デリケートな問題なので近い友人も指摘してはくれないでしょう。

一方、ニオイによって周囲を不快にさせるスメルハラスメントも話題になり、スメハラの訴えは昨今増えているという話もあります。

そこで、この記事ではさまざまな体臭を紹介しつつ、その原因と適切な対策、セルフチェックの方法を紹介します。

スメルハラスメントについて

体臭の原因や種類

近年話題になっているスメルハラスメント、いわゆるスメハラ問題について軽くご説明します。

スメルハラスメントとは、本人の自覚無自覚を問わず、体臭や口臭、タバコの臭いや、飲食物といった臭気で周囲に迷惑をかける行為のことで、不快と感じる人がいたら、それがハラスメントになってしまう為、たかがニオイの問題と甘く見ることが出来ない社会問題となりつつあります。

体臭の原因と汗腺の説明

体臭のもとになるのは皮膚の表面から発生する皮膚ガスと呼ばれる成分です。

皮膚ガスは体内や皮膚表面にある成分が揮発して放出されるもので、複数の皮膚ガス成分が組み合わさって特有のニオイが発生する仕組みです。

皮膚ガスの発生経路は、主に「体内」「腸内」「皮膚表面」の3つがあります。

体内由来の臭いはホルモンバランスや生理機能の変化によるもので、腸内由来の臭いは食べたものや便臭、腐敗臭。皮膚表面で発生するのは汗と皮脂が原因の臭いです。

皮膚表面から出る皮膚ガスは、分泌直後の汗や皮脂は無臭ですが、皮膚表面に分泌された汗や皮脂が皮膚表面に生息している常在菌に分解されたり、空気に触れたりすることで不快な臭いとなるのです。

このように人から生じる体臭にはそれぞれ違った原因があり、発生部位も異なります。

エクリン腺とアポクリン線とは?

汗にはエクリン汗腺による汗と、アポクリン汗腺による汗の2種類があります。

エクリン汗腺は体の至るところに分布していて、存在しない場所を探すのが困難なほどで、人間ひとりに約200万~500万個、平均して350万個あるといわれています。

汗の大半は、このエクリン汗腺から出るものです。
一方で、脇や外耳道、へそ、肛門の周辺などのごく限られた部分にあるのがアポクリン汗腺です。

アポクリン汗腺から出る汗に、タンパク質や脂質が含まれていて、粘度があるのが特徴です。

このアポクリン汗腺の数が多いとワキガ体質と判断され、その割合は日本人全体の10~15%ほどで、この数は優性遺伝なので高確率で遺伝してしまいます。

気になる体臭の種類

誰もが気になる体臭の種類と詳細を記載します。

多くの方が悩むワキガ

ワキガは、アポクリン汗腺による代表的な体臭で、アポクリン汗腺からの過剰な汗の分泌によって、脇から独自の臭いを発生します。

ワキガは遺伝性のため、両親のワキガがお子様にも表れることがあります。

分泌された汗に含まれる脂質が皮膚表面の細菌の作用で酸化し、さらにアンモニアなどが加わって特有のニオイに変化してしまうのです。

思春期に発症するのが一般的といわれ、平均発症年齢は男性で18歳、女性で16歳というデータがあります。

ワキガであるかどうかは、耳垢の状態やワキ毛の量、衣類のシミを確認することでセルフチェックが可能です。

例えば、以下のような特徴がある方はアポクリン汗腺の量が多いと考えられます。

  • 耳垢が湿っている
  • ワキ毛が濃い
  • ワキに黄色いシミが残る

アポクリン汗腺の汗による汚れは、洗濯しても落ちにくく、落としきれなかった成分が時間の経過とともに黄バミとなって表れます。

欧米人ではワキガ体質の割合が70%以上ともいわれており、ワキガと食事の関連性を指摘する声が多くあります。

動物性タンパク質や脂肪はニオイの元になるため、脂肪が多い肉を好む人ほどワキガの臭いも強くなるようです。

雨の日やムレるとしてくる足の臭い

梅雨や夏になると、足の臭いが気になるという方もいらしゃるのではないでしょうか。

その元凶は足裏の汗、角質、ムレです。足裏には背中の5~10倍の汗腺があり、1日にコップ1杯分の汗をかきます。

汗を放置すると、皮膚の細菌が3-メチルブタン酸(イソ吉草酸)という脂肪酸を作ってしまいます。
この脂肪酸が足独特のニオイのもとになっているのです。

足は靴で密閉されているためムレやすく、細菌にとって活動しやすい環境であるのも大きな原因の一つです。

足にはアポクリン汗腺は存在しないので、ワキガとの直接的な関連性はないとされています。

その一方、ワキガの人の約60%は多汗症を合併するといわれており、遺伝の可能性は否定できないといもいわれています。

汗臭は若者の世代臭

思春期特有のニオイといえば汗臭です。

汗臭の正体は主にワキ汗のニオイで、10代~20代は新陳代謝が活発なので汗をかきやすく、幼少期には未発達だったアポクリン汗腺が発達するため、臭いが強くなります。

程度に差はありますが、男女ともに発する体臭の一つです。

30代から40代がピークのミドル脂臭

自分は加齢臭とは無縁だと考えている30代~40代の方も多いのではないでしょうか。

加齢臭ほど聞き馴染みはないかもしれませんが、30代~40代をピークに後頭部や頭頂部、うなじから出てくる体臭がミドル脂臭で、ニオイの元はジアセチルという物質で、これは2013年にマンダムが特定したニオイ成分のことです。

汗の中の乳酸が細菌に分解されて発生し、中鎖脂肪酸と混ざるとミドル脂臭を発生させます。

使い古しの油のようなニオイと表現され、特に女性が嫌悪感を示しやすいとされています。

さらに加齢によって頭皮脂が粘度の高い脂に変化するとさらに悪化していきます。

40代以降から漂ってくる加齢臭

40代以降に少しずつはじまり、50代以降で本格化するのが加齢臭で、2001年に資生堂が臭いの存在を化学的に裏付けるとともに命名しました。

これは皮脂の成分が酸化してできるノネナールというニオイ成分に由来し、主に線香のようなニオイやポマード臭、油が腐ったニオイと表現されます。

頭部のほか、耳の後ろや首の後ろ、背中や胸など、自分では気づきづらい部分で発生し、お酒を大量に飲む人は加齢臭が強くなるといわれています。

その理由は、アルコールを肝臓でアセトアルデヒドに分解させる際、活性酸素が発生しノネナールの生成を促すためです。

ノネナールは発生すると肌にこびりつきやすく、衣服にも付着しますが、水に溶けにくく、一般的な体臭よりも落ちにくいという性質をもっています。

嗅覚が完成する3~4歳頃まで祖父母のいる家庭で育つと、加齢臭を不快だと感じにくい傾向にあります。

疲労が蓄積して漂う疲労臭

疲労が蓄積されて睡眠不足になると、ニオイの原因になる皮脂の分泌が活性化し、悪臭の原因になるアンモニアが、汗に多く含まれるようになってしまいます。

通常アンモニアは肝臓で分解されて尿として排出されますが、疲労で肝機能が低下していると、皮膚からダイレクトに放出されてしまいます。

このアンモニアによる臭いが、疲労臭と呼ばれる体臭の正体です。

30代になって発生する体臭は、そのほとんどが過剰に分泌された皮脂によるもので、それが疲労でさらに悪化するので、強烈な臭いとなって漂ってしまいます。

過剰なストレスが原因のストレス臭

ストレスも体臭の大きな原因です。

人間はストレスを感じるとその要因を取り除くために、副腎皮質ホルモンを分泌しますが、その生成過程で体臭の原因となる活性酸素が発生します。

ストレスが多いほど活性酸素が増え、ニオイが強くなっていくと考えていいでしょう。

さらに問題なのは、ストレス臭の発生が原因で自分のニオイに過敏になることです。
自分はクサイのではないかと感じ、さらにストレスを抱える例が少なくありません。

便秘が原因の便秘臭

便秘でも体臭が悪化することがわかっています。

その理由は、腸内に溜まった便や発酵したガスのニオイが汗や皮脂とともに体外に排出されてしまうからです。

便秘は女性に多い傾向にありますが、男性でも50代から便秘が増加していくというデータがあり、加齢による大腸の筋力の衰えや腸内環境の悪化がその原因となっています。

人間の腸内環境は、善玉菌、悪玉菌、中間菌の3者がバランスをとることで適切なバランスを保っています。

菌の数は中間菌がもっとも多く、次に善玉菌と悪玉菌という棲み分けですが、運動不足や生活習慣の乱れで悪玉菌が増殖していくと腸内環境が悪化し、やがては便秘や便秘臭を引き起こします。

ダイエット中に発生するダイエット臭

ダイエットがきっかけで、体臭が出るケースも少なくありません。
こうしたニオイは、ダイエット臭あるいはケトン臭といわれます。

摂取カロリーを減らそうとするあまり、炭水化物や必須アミノ酸が途絶えてしまうことが原因で、これらが不足すると人間は体に蓄えた脂肪をエネルギーに代えようとします。

その結果、燃焼した中性脂肪が脂肪酸となり、ケトン体と呼ばれる物質が生成され汗として体外に排出されるのです。

無理な食事制限によって、疲労物質の乳酸が増えてアンモニア臭が出ることもあります。

ダイエット臭やケトン臭は尿も臭い

ダイエット臭が悪化すると、体全体からツーンとしたニオイが発生するようになります。

このニオイの元であるケトン体は、はじめ汗の中に分泌されますが、最後は尿として排出されます。
ダイエット中に尿がいつもより臭いと感じた際は、体臭として周囲に臭気が出ている可能性があります。

シーン別体臭への対策方法

体臭の発生には必ず原因があり、適切な対策を取れば、体臭もを軽減できます。
この章では、具体的にどう対策したらよいのか、その方法をご説明します。

ワキガの臭いへの対策方法

自分でできるワキガ対策として効果的なのは、ワキ毛処理と食生活の見直しです。

ワキ毛が濃い場合は、脱毛や剃毛によってニオイが軽減することがあるので、対策のひとつとして有効です。

また、収斂作用や殺菌効果のある制汗スプレーや汗拭きシートでこまめに脇の汗を拭くといった対策を併用するのもオススメです。

デリケートゾーンの臭いへの対策方法

デリケートゾーンも、アポクリン汗腺がもっとも活発な場所のひとつです。

ワキガと同じメカニズムで、臭いが発生し「すそワキガ」と呼ばれます。
すそワキガは女性特有の症状というイメージがあるかもしれませんが、男性の発症も少なくありません。

ワキガ同様、剃毛や食生活によって改善効果が期待できますし、汗ムレによる雑菌の発生を防ぐためにも、通気性の良い素材の下着を着用することも対策方法の一つです。

生理のときの臭いへの対策方法

女性は、生理中や排卵期に臭いが強くなり、生理がくると自分の臭いが心配になってしまう方も少なくありません。

生理時の臭いの原因は経血ですが、実は排出直後はほとんど臭いがしません。

体外に排出された経血を餌に雑菌が増殖したり空気と触れることで、結果臭いが発生します。

雑菌が増えることを抑止するには、こまめなナプキン交換を行い、ニオイが出る前にケアするのがもっとも効果的な対策方法です。

足の臭いへの対策方法

足のニオイ対策に、1日のはじまりや入浴後に足裏や指の間に制汗剤を塗り、汗を抑えるのがオススメです。

1日に何回か靴を脱いで、足の指の間をしっかり洗って清潔に保つと効果的です。

入浴のたびに角質をすり落とすことを習慣づけるのもいいでしょう。

日常生活で行う臭いへの対策方法

気になるニオイを手軽にケアするなら、デオドラントスプレーや汗拭きシートを使うことが有効です。

ワンプッシュで制汗、殺菌してくれるので、忙しい仕事の合間でも活用できますし、香りのある製品を選べば、悪臭を包み隠すマスキング効果も期待できます。

ミョウバンには収斂作用やアンモニアの中和による消臭効果がありますので、水に溶かすことで自作の制汗スプレーにすることが可能です。

また、汗をかいたら早めに拭きとってしまうのもオススメです。
その際、乾いたタオルより濡れタオルで拭くほうが効果的ですので、市販の汗を拭き取るシートを携帯するのが良いでしょう。

手軽に持ち運びできるので、外出先での体臭対策にピッタリです。

運動で汗腺を鍛える臭いへの対策方法

運動をして代謝を上げ汗をかき、汗腺を鍛えるのも有効な体臭対策です。

基礎代謝が低いと体内にニオイの原因になる成分が溜まりやすくなり、体外に排出されにくくなり体臭は悪化していきます。

汗をかかない日々が続くと汗腺に雑菌や老廃物が残り、これに加齢臭が加わるとニオイはさらに強くなります。

激しい運動を行う必要はないので、継続できる適度な運動を心がけましょう。

特に有酸素運動は体臭対策に効果的だといわれています。
サウナに入って基礎代謝をアップさせるのもおすすめです。

まとめ

いかがでしたでししょうか。

世の中の体臭への目は厳しく、人事評価に臭いの項目を導入している企業さえあるというから驚きです。

こうした背景から、自分がオフィスや学校で臭いと思われていたり、迷惑をかけていたりしないか不安に思うのも無理はないことです。

自分の体臭に悩んでいるの方は、あなただけでなく、世の中には沢山いらっしゃいますので、ご安心ください。

臭いのケアは、現代人の身だしなみの新習慣で、今後ますます自分の体臭をマネジメントすることが求められる社会になっていくはず。

ほとんどのニオイは、食事や生活習慣の見直し、体や頭皮への適切なケアで改善できます。

正しいケアで明るく自信に満ちた毎日を送りましょう。

当サイト「体臭ラボ」を運営するオドレート株式会社は、世の中の体臭の悩みを解消すべく埼玉県の理化学研究所敷地内で体臭に関する研究開発を行っています。

体臭のお悩み解決オドレート

体臭を客観的に評価

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