誰しも体臭はあるものの「通年で制汗剤が手放せない」というワキガ体質の人にとっては、デオドラント用品にコストがかかりがち。
市販品でも優秀なものはありますが、ミョウバンを一袋購入すれば、制汗スプレーや体臭予防できる入浴剤など、市販品に負けない手作りデオドラント用品ができます。
「毎回、ワキガ対策で市販の制汗剤を使うのは経済的にどうも」という場合に、一度ミョウバンを試してみてはいかがでしょうか。
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なぜミョウバンがワキガなど臭い対策で活躍するのか?
安全な物質である
ミョウバンは、乾燥硫酸カリウムアルミニウムとも呼ばれる物質で、食品添加物として漬物の発色剤や中華麺のカンスイ(弾力やコシを強くする)に使われています。
また、医療ではワキガ治療に使用する皮膚科もあるくらい安心して使える物質です。
殺菌作用がある
それでは、ミョウバンによるワキガなど体臭への効果についてご紹介していきます。
汗を分解する皮膚の細菌は、体臭を強くする主な原因で酸性に弱い特徴があります。
ミョウバンは水に溶けると弱酸性となるので、皮膚に使うと細菌の繁殖を抑制しワキガなどの体臭を軽減してくれるのです。
さらに、収れん作用によって毛穴を引き締めるはたらきがあるので、毛穴が閉じて汗の分泌を抑制する効果もあります。
毛穴が開き気味で皮脂の分泌が多いオイリー肌の人にとっても有効でしょう。
ミョウバンが持つ殺菌効果は古くから認知されており、ヨーロッパではローマ時代から制汗剤として使用されてきた記録が残っています。
どのような使い方をすれば効果がある?
ワキガなどの体臭予防で用いるときには「焼きミョウバン(無水硫酸カリウムアルミニウム)」を使用します。
これは透明な結晶であるミョウバンを加熱処理したものです。
使用する際には、水道水に溶かす、あるいは粉末にするといった方法があります。
「焼きミョウバン」は市販されているので、お店やネットで探してみてください。
ミョウバン水にして使用する
ミョウバン水の作り方は、500mlの水に対して、焼きミョウバン15~17gを加えて混ぜ合わせるだけです。
その後スプレー型の容器に移してください。
1日くらい放置すると白く濁っていた液体が透明になり、完成です。
使い方は、わきの下や足など臭いが気になるところに直接ふきかけるほかに、ガーゼにミョウバン水を浸して気になる部位を拭く方法もあります。
ミョウバン水は、冷蔵庫で約1か月保存できます。
入浴剤にする
入浴剤にすると全身を弱酸性にして細菌の繁殖を防ぐことができます。
ミョウバン水の原液20~40mlをお風呂の湯に入れて入浴し、最後にぬるま湯で体についたお風呂の湯を流し落とすようにします。
原液の量は自分の体質に合わせることが大切なので、最初は少なめに入れて様子をみてください。
もし肌に異常が表れたら、一度使用を止めて皮膚科への受診をすることをおすすめします。
ミョウバンを直接塗る
すり鉢で粉末状にした焼きミョウバンを、直接わきの下にすりこむようにします。
ミョウバンに含まれる殺菌・制汗作用によって、ワキガなどの体臭を軽減できるでしょう。
また、細かい粒子になるため肌に密着しやすく、効果も長続きします。
ミョウバンを直接塗るには、ミョウバン入りクリームを使う方法もありますが、販売場所が限られているので手に入りにくいでしょう。
すぐ体臭予防したいのであれば、市販の焼きミョウバンを粉末にする方法を試してみてください。
気をつけたいポイント
ミョウバンは弱酸性であるため、その持続時間はせいぜい半日といったところ。
そのため、日中はこまめに塗り直すことを心掛けておくといいでしょう。
また、ミョウバンの成分にはアルミニウムも含まれていますので、刺激に弱い敏感肌の人は、紹介した水溶液で一度パッチテストをしておきましょう。
濃度も最初は少なめで試してみるほうが、より安心して使えます。
まとめ
ワキガ予防を軸にミョウバンの使い方を紹介しました。
ミョウバン水のスプレーは、ワキガの臭いを軽減させること以外にも、消臭剤として、スリッパ、帽子などの臭いに対しても活用できるので、用途にあわせて使ってみてください。
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