汗や皮脂でべたついた肌をサラサラにしてくれるベビーパウダーを制汗剤の代用品として使っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、ベビーパウダーは、細かい粒子が毛穴づまりを発生させてワキガ独特の臭いを強くさせてしまう可能性もあります。
ワキガ体質の人がベビーパウダーを使うリスクや覚えておきたい注意点、適切なワキガ対策などをご紹介します。
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そもそもベビーパウダーとは？
ベビーパウダーの主な役割は、汗をかきやすい赤ちゃんのあせも対策の商品で、主成分は吸水性のあるコーンスターチ、または吸着性のあるタルクが使用されています。
そのため、肌に塗布すると汗や皮脂を吸収し、肌触りの良い状態が保たれるので、化粧崩れを防止するためや、汗や皮脂対策の用途で使われていますが、制汗剤のような消臭効果や抗菌効果はありません。
ワキガ体質の方のベビーパウダー使用について
ワキガ体質の人は皮脂を分泌するアポクリン腺が発達しているため、汗腺の多い部位はとくにべたつきやすく、肌をサラサラに保ってくれるベビーパウダーを脇に使いたいと思っている方も多いでしょう。
この章では、ベビーパウダーをワキガ対策用として使用するリスクや注意点についてご紹介していきます。
粉による毛穴の詰まりでワキガ臭が強くなる
ベビーパウダーを頻繁に使っていると、細かい粒子によって毛穴づまりを起こす恐れがあります。
ワキガ体質の人が多く持つアポクリン腺は毛穴とつながっているため、毛穴が詰まると必然的に臭いの元となる成分や皮脂が分泌されにくくなり、結果として皮脂が蓄積され雑菌が繁殖し、臭いを強くしてしまうのです。
パウダーの香りと混ざりワキガ臭が強くなる
ワキガ体質の人はアポクリン腺から分泌される臭い成分が元で、酸っぱい臭いや古い油の臭いなど刺激臭を発生させます。
その状態で香り付きのベビーパウダーを汗腺が発達している部位に塗布すると、臭いと香りが混ざって悪臭に変化する可能性がありますので、ベビーパウダーを使用される場合はなるべく無香料タイプにしておくと安心です。
ワキガ体質の方に合った体臭対策
ベビーパウダーは肌触りを良くしますが、ワキガの臭いやべたついた汗に対しては効果が不十分です。
この章では、ワキガ体質の方に合った対策方法をご紹介します。
脇汗パッドの使用
ワキガに悩んでいるという人は、脇汗パッドを使うようにしましょう。
衣服に貼りつけるタイプや脇に直貼りできるタイプがあり、脇汗をかいてもすぐ吸収してくれるので、汗じみで衣服が汚れる心配も少なくなるでしょう。
汗拭きシートで清潔にする
汗拭きシートの使用も効果的です。
消臭効果や殺菌効果のある成分が含まれていて、脇汗と一緒に雑菌を拭うことができます。
こまめにシートで拭き取って、汗や皮脂を放置して臭いの元となる雑菌を繁殖させないようにしましょう。
制汗デオドラントスプレーを使う
臭いが気になったときは、一度汗拭きシートやハンカチで汗や皮脂を拭き取ったあと、デオドラントスプレーを使えば臭いを抑えられます。
殺菌や制汗成分はもちろん、密着力を持ったパウダーで汗や皮脂を吸収するタイプ、冷感や爽快感が続くタイプなどさまざまですが、ワキガ対策商品も売られていますので、お店の方と相談して購入するようにしましょう。
重曹を入れたお風呂に毎日入浴する
普段あまり汗をかかないという方でも、体臭を気にされている方は、汗腺の働きが鈍っている可能性がありますので、汗腺を刺激して汗や皮脂を出すために入浴することをオススメします。
汗腺の動きが鈍ると皮脂や汗が体内に蓄積され、いざ汗をかいたときに悪臭を発生させます。
その際、重曹を入浴剤として入れるのも、体臭対策にオススメです。
重曹は弱アルカリ性の物質で、雑菌の繁殖を抑える制菌効果（制菌作用）がありますので、大さじ二杯程度をお湯に溶かして入浴するとよいでしょう。
まとめ
汗腺が多く汗をかきやすい部位にベビーパウダーを使用しなければ、毛穴詰まりによる臭いの悪化は回避できるでしょう。
ワキガ体質による臭いや汗は紹介した対策方法を実践し、ベビーパウダーはあくまでも肌触りを改善するアイテムに留めておいてください。
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