「ワキガの臭いを何とかしたい!」と、ワキガ(腋臭症)の治療を考えているものの、ワキガ治療に保険は適用されるのかいまいちよくわからない、という人も多いでしょう。
また、臭いは誰かに相談するのは抵抗がある悩みなので、ますます施術までの道のりは遠くなる一方。
今回はワキガ治療を検討中の方に、治療方法と保険適用の有無に関してまとめてみました。
▼ワキガ治療に関して詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
ワキガ治療が必要かどうかの確認方法や9種類のワキガ治療方法の有効性や費用をご紹介します。 ワキガ臭がする=ワキガ治療が必要であると判断してはいけません。 数多くの体臭で悩む人々の相談にのってきた臭気判定士が、ワキガ治療を選択する際のポイント[…]
ワキガの治療で保険は適用される?
ワキガの手術となると、費用面が気になるので、保険が適用されるのかどうかは最初に見ておきたいポイントです。
結論から言うとワキガ治療には保険が適用されますが、対象となる治療方法はひとつしかありません。
まずは、保険適用外となる施術がほとんどであるなか、唯一保険適用となる「剪除法(せんじょほう)」について、詳しく紹介していきます
剪除法
保険が適用される唯一のワキガ治療が「剪除法」です。
美容皮膚科などで受けることができ、数あるワキガ手術のなかでも最も効果が期待できる治療法と言われています。
「剪除法」とは、わきの皮膚を切開して裏返しにし、臭いの元となっているアポクリン腺を目視で直接取り除いていく手術方法です。
目で確認しながら汗腺をを取り除いていくため、確実性があり取り残しはほとんどありません。
つまり、再発の可能性がかなり低いということです。
メスを入れて切開する施術で気になるのは手術痕の程度ですよね。
剪除法の治療技術は日々進歩しており、これまでは4~5センチほどの痕が残っていたところが、現在では2~3センチで済むようになっています。
術後の経過によって左右されるところもあり、個人差もありますが、多くの場合傷跡は、わきのしわに馴染んで気にならなくなることが多いです。
剪除法の治療には注意点もあります。ワキの皮膚を切開する手術のため、術後、普段通りの生活に戻るまでには少し時間を要します(このことを一般的に「ダウンタイム」と呼びます)。
具体的には、患部を1週間ほど固定する必要があるほか、入浴も制限されます。
患部を濡らさないように気をつければ、翌日からは軽くシャワーを浴びることもできます。
しかし、細菌が入り込むリスクなどを考えると、あまりおすすめはできません。
完全な入浴は約1週間が経過してからとなります。
保険適用ではないワキガの治療は?
では、保険適用外の施術にはどのような治療法があるでしょうか。
ここでは剪除法以外の施術を見てみましょう。
ミラドライ
わきに電磁波をあてて汗腺を破壊する新しい治療法で、最大の特徴としては、ワキにメスを入れないという点があげられます。
切開する必要がない分、治療の痕も残ることはなく、ダウンタイムも少なくて済みます。
▼ミラドライのメリットやデメリットに関して詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
ワキガの治療といえば、ワキを切開して原因となる汗腺を取り除く方法が確実ではありますが、自分の身体にメスを入れるということに抵抗がある方や、ダウンタイムの長さで敬遠される方も少なくないでしょう。 とくに、はじめての手術となれば、不安も大きい[…]
シェービング法
カミソリの刃のようなものが付いた特殊な器具で皮膚を小さく切開し、汗腺を取り除いていく治療法です。
切る範囲が小さくなる分、ダウンタイムが短くなります。
ボトックス治療
発汗を抑える成分をわきに注射することで、臭いが出るのを抑える治療法です。
注射をするだけという手軽さが魅力といえるでしょう。
汗が気になる夏場だけはどうにかしたい、といった方にもおすすめできる治療法です。
ワキガ治療以外にも多汗症治療としても有効なです。
▼ボトックス注射のメリットやデメリットに関して詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
多汗症や臭い対策の一つとして「ボトックス注射」という治療方法があります。 しかし、ワキガ体質を改善する方法として効果的なのでしょうか。 今回は、ワキガ治療でも用いられるボトックス注射による体への影響や症状への効果、ワキガ体質の人が注射を[…]
治療は総合的にみてよく考えて決める
治療法にはそれぞれの特長があります。
予算や保険適用の有無も大事なポイントではありますが、まずはご自身の症状や治療の目的をよく確認しておきましょう。
そして、安全性や再発の可能性、ダウンタイムの長さや病院の評判なども含めて、総合的な視点から治療法を決めていきましょう。
ワキガ治療が初めての方は、まずは一度病院に行き、カウンセリングを受けてみることをおすすめします。
まとめ
ワキガの治療には、唯一の保険適用治療として「剪除法」があるので、重度のワキガ体質の方や確実に汗腺を取り除きたい場合は手術をおすすめします。
ダウンタイムが長く、体を動かすことに制限がかかりますが、ワキガの臭いの悩みを解消できるでしょう。
病院やクリニックの施術事例や実績もよく調べ、まずは医師と相談のうえ、自分の体やスケジュールをみて治療を進めましょう。
▼ワキガ治療に関して詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
ワキガ治療が必要かどうかの確認方法や9種類のワキガ治療方法の有効性や費用をご紹介します。 ワキガ臭がする=ワキガ治療が必要であると判断してはいけません。 数多くの体臭で悩む人々の相談にのってきた臭気判定士が、ワキガ治療を選択する際のポイント[…]
▼ワキガに関して幅広く知りたい方は以下の記事もご覧ください。
「ワキガが不安で、人と上手く関われない」 「どのような対策をすればワキガが治るか分からない」 「そもそも、ワキガ臭はどうして発生するの?」 このようにワキガで悩んでいる方はとても多いです。 そして残念ながら、インターネットやSNSで紹介さ[…]