ワキガ体質の改善に脱毛が効果的だと聞いたことのある方もいるのではないでしょうか。
こちらではワキガと脱毛の関係や、本当に効果があるのかなどについて説明しています。
ワキガ体質でのお悩みの方は、ぜひご覧ください。
脱毛するとワキガはよくなるって本当? ワキガが起こるメカニズムを理解しよう
脱毛によってワキガがよくなるかどうかを知る前に、まずはワキガが起こるメカニズムについて確認しておきましょう。
ワキガの臭いは、「アポクリン腺」という汗腺から分泌した汗が皮膚上にある菌と混ざりあうことで発生します。
そして、「エクリン腺」というもう1つの汗腺から分泌されたサラサラな汗がアポクリン腺からの汗を広げるため、ワキガの臭いが強くなってしまうのです。
このアポクリン腺の数は人によって異なり、ワキガ体質は親からの遺伝が原因であることが多いです。
また、ワキガの臭いは遺伝だけでなく食生活にも左右され、肉類やチーズ類を多く摂取すると臭いが強くなるとも言われています。
ワキガのメカニズムについては、下記の記事でも詳しく説明していますので、ぜひそちらもご確認ください。
ワキガの悩みを解消する! 原因やチェック方法、治療方法、費用まとめ
脇脱毛をするとワキガはよくなるの? 悪くなるの?
汗腺から放出される汗が原因で臭いが強まるワキガですが、脱毛はワキガ体質の改善に効果があるのでしょうか。
脱毛でワキガがよくなった、もしくは悪くなったと、どちらの意見も耳にすることがありますので、脱毛の仕組みについても理解していきましょう。
脇脱毛の仕組み
脱毛には、「レーザー脱毛」「光脱毛」「針(ニードル)脱毛」などの種類があります。
現在は脱毛したい箇所にレーザーや光を当て、毛根にダメージを与えて毛を生やさないようにする方法が主流です。
光よりもレーザーのほうが少ない回数で脱毛が完了しますが、脱毛サロンではレーザー施術ができないため、医療機関での施術となります。
脇脱毛によって臭いは軽減される
レーザーを当てて行う脱毛は、毛根を通じてアポクリン腺にダメージを与えるため、汗腺としての働きを鈍くすると言われています。
ワキガの原因はアポクリン腺から分泌される汗なので、汗の発生が抑えられることで臭いが軽減することは十分に考えられるでしょう。
また、脇毛がなくなることで、皮膚や毛についている雑菌の繁殖が抑えられるのも、臭いの軽減につながるポイントの1つです。
脱毛するとワキガが悪化するというのは本当?
脱毛によってワキガが悪化したと感じる方もいますが、アポクリン腺の数はもともと決まっているため、ワキガが急にひどくなることはありません。
ですが、悪化したように感じてしまう原因はいくつかあるので、それに適したケアが必要です。
原因1.脱毛した毛穴に皮脂が詰まる
臭いが強くなったと感じた場合には、脱毛した毛穴に皮脂が詰まっている可能性があります。
本来、毛穴は脱毛をした後に徐々に閉じていきますが、閉じるまでに汚れや垢が溜まってしまうと、その汚れが酸化して臭いを発生させることになります。
温めたタオルを脱毛した箇所にあてて汚れを除去し、清潔な状態が保てるように心がけるとよいでしょう。
原因2.汗を意識しやすくなり、汗の量が増える
脇毛がなくなると、肌に流れる汗を直接的に感じやすくなります。
そのため、「汗が出てきた……臭ってしまうかもしれない」と不安になり、さらに汗の量が増えてしまうこともあります。
これは「精神的発汗」と呼ばれています。
「汗についてはケアをしているから大丈夫」と思えるように対策をしたり、ストレスを溜めない生活をしたりすることで改善が見込めるでしょう。
ワキガ治療のために脱毛していいの?
脱毛によってワキガの臭いが減るとご説明しましたが、脱毛が必ずしもワキガ治療として効果があるとは限りません。
改善の度合いにはもちろん個人差があるので、ワキガを元から治すためにはアポクリン腺を除去するなどの専門的な治療を受けることが求められます。
ワキガ治療と脱毛のどちらにしようか悩んだときには、まず脱毛を行って様子を見るのもよいですし、臭いの強さが気になる場合には、先にワキガ専門の治療を受けてもまったく問題ありません。
どういった治療をしていくかは個人の程度によるので、専門医に相談してみてもよいでしょう。
ワキガの手術については下記で紹介していますので、どういった方法があるのか知りたい方はぜひご覧ください。
【まとめ】ワキガと脱毛の関係について
ワキガにお悩みの方は、脱毛によって改善を図ることも可能です。
ただし、脱毛はあくまでもムダ毛の処理の手間をなくすものであり、根本的な治療にはなりません。
ワキガの程度によっても勧められる対策は異なりますので、脱毛を含めた改善方法を探していきましょう。