
洋服にワキガ独特の黄色の汗じみがついて、そこから強い臭いがする……。そんなときは、クリーニング屋さんへ行ってきれいにしてもらいましょう。繊維の奥に汗や皮脂が入り込むと、頑固な汚れとなり自分では対応しきれないこともあります。今回は、ワキガの汗じみが定着する原因やクリーニング屋さんへの注文方法などご紹介します。
目次
ワキガの汚れが落ちにくい原因
アポクリン腺からの成分が原因
ワキガとは、アポクリン腺という汗腺が発達した体質のことです。アポクリン腺から出る汗にはタンパク質や脂質が混ざっているため、雑菌の繁殖が活発に起こり強い臭いを発生させます。さらに、アポクリン腺から出る汗には、黄ばみの原因となる皮脂やアンモニアなどの成分も含まれるので、黄色い汗じみとなってしまうのです。一度付着すると普通の洗濯では落ちないことも多々あります。
時間の経過も原因
汗の成分は、時間が経つにつれて繊維の奥にしみ込んでいきます。着用後、服を洗濯機のタンブラーの中に放置し、しばらく回さないとワキガ由来の汗を定着させることに繋がります。
また、着用後にすぐに収納してしまうコートやジャケット、こういったものも汗じみができやすいので注意が必要です。時間の経過とともにどんどん汗や皮脂が定着してしまい、落ちにくくなってしまうことがあります。
おすすめのクリーニング方法
しみ抜き
定着してしまった衣類の汗じみは、クリーニング屋さんで「しみ抜き」をしてもらいましょう。しみ抜き処理は、定着してしまった雑菌をしみ抜き専用の洗濯洗剤を使って水洗いするクリーニング方法です。黄ばみが濃く、ワキガの臭いが強く出やすい人におすすめです。ただ、水洗いのため型崩れする可能性があるので、そこは留意しておきましょう。
水溶性の汚れも落とせるドライクリーニング
お店によってはドライクリーニングの方法で、衣類についてしまった汗じみを消すこともできます。ドライクリーニングは水を使わない洗濯方法で、型崩れを起こさないメリットがあります。水を使わないため本来は汗や液体調味料といった水溶性の汚れを落とすことが難しい洗濯方法ですが、「有機溶剤」という専用洗剤を使うことで汗や皮脂の汚れも落とせます。
ドライクリーニングで仕上げたい場合は、クリーニング屋さんが対応してくれるか確認してみてください。
自宅でもワキガ汚れは落とせる
クリーニングに出せば、ひどい汗じみもきれいに落とせる可能性が高いですが、まずは自宅でできるしみ落としをやってみませんか?軽度であれば、汗じみもセルフクリーニングできれいにできるでしょう。
酵素系漂白剤を使う
汗じみには酵素系漂白剤の使用がおすすめです。雑菌作用と漂白効果で、黄ばみが浸透した繊維を白くしてくれます。汚れが気になる部分に漂白剤がしみ込むように、付け置き洗いをしてください。
漂白剤を素手で触ると肌荒れの原因になりかねないので、ゴム手袋やエプロンを着用して洗濯しましょう。
重曹で洗う
お掃除アイテムとして汎用性の高い重曹は、細かい粒子が汚れをかき出し、油汚れを落としてくれます。使い方はペースト状にして汚れを落とす方法がおすすめです。
少量の重曹に少し水を加えてペースト状にし、汗じみの範囲に合わせて塗ってください。後はそのまま洗濯機に入れていつも通り洗濯します。重曹は洋服を傷めることもないので安心です。
炭酸セスキソーダを使う
炭酸セスキソーダはアルカリ性の物質で、洗浄力があり洋服についた皮脂や汚れを落としてくれる優秀な存在です。汗じみが気になる部分に炭酸セスキソーダをふりかけて、不要な歯ブラシで上からトントンと叩いていきましょう。終わったら洗濯機に入れて洗濯、この工程を挟むだけで汗じみが落ちやすくなるでしょう。
紹介した洗剤は、薬局やネットで購入できるので、洋服の汗じみに気付いたらすぐ洗濯していきましょう。もしかしたら汚れを落とせるかもしれません。
まとめ
黄ばみがやや薄い軽度の汗じみであれば、まずはセルフクリーニングで対処してみましょう。それでも汚れや臭いが落ちない、もしくは汗じみが異様に濃く臭いがとてもきつい場合は、クリーニング屋さんに頼んでみてください。