この記事を読まれている方は、自分の体から玉ねぎのような臭いがする。または、玉ねぎのような臭いがすると言われた経験やお悩みがある方なのではないでしょうか。
記事内では、自分の体臭が玉ねぎのような臭いになってしまう原因と臭いが発生するメカニズム、体臭を改善する方法をご紹介しています。
玉ねぎのような体臭にお悩みの方は、ぜひ最後まで読み進めてください。
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玉ねぎのような臭いを発生させる悪臭物質
体臭が玉ねぎのような臭いになっている場合、体内に悪臭物質が生成されている可能性があります。
まずはこの章で、原因物質と発生するメカニズムについてご紹介します。
玉ねぎの臭い=メチルメルカプタン
玉ねぎの臭いを放つ原因物質は、メチルメルカプタン(別名:メタンチオール)という成分で、悪臭の原因となる硫黄化合物のひとつです。
この成分が体内で発生すると、皮膚や口から玉ねぎが腐ったような臭いを発してしまう場合があります。
メチルメルカプタンが発生するメカニズム
メチルメルカプタンは、動物性たんぱく質や硫黄系の物質が分解されるときに体内で発生しますが、実は普通の生活ではメチルメルカプタンが不快な体臭の原因となることはほとんどありません。
消化器官や肝臓などに負担がかかり機能が弱まった時にこのメチルメルカプタンの産生量が増え、玉ねぎのような体臭・口臭を誘発させてしまうのです。
玉ねぎのような臭いがする原因は?
玉ねぎのような臭いがする原因は、腸内環境の悪化や口腔内環境の悪化、ネギ類の過剰摂取の3つが考えられます。
体臭(皮膚ガス)と口臭でメチルメルカプタンの発生原因と場所が異なるため、順を追って説明していきます。
【体臭】腸内環境の悪化が原因
体臭(皮膚ガス)として悪臭を放つ場合は、腸内環境の悪化が原因です。
悪玉菌が増える要因となる動物性タンパク質やお酒などを日常的に多く摂取していたり、ストレスによって胃腸の働きが弱くなっていたりすると、悪玉菌が増殖することで腸内細菌のバランスが乱れてしまいます。
悪玉菌はたんぱく質や脂質をエサに有害物質を体内に作り出すので、悪臭物質であるメチルメルカプタンの生成も活発になってしまうのです。
そして活発になったメチルメルカプタンが血液に流れ出ることで、全身を巡り、玉ねぎのような体臭につながります。
【口臭】口腔内環境の悪化が原因
メチルメルカプタンは前述した腸内環境以外にも、口内で作られます。
歯磨きをする際に磨き残しがあると、歯垢や舌苔、歯の凹凸や歯の隙間に残った食べかすをエサにして細菌が繁殖することで、メチルメルカプタンの発生につながってしまうのです。
また歯周ポケットという歯と歯茎の間にある溝を住みかとして菌が繁殖し、玉ねぎのような口臭に発展するケースもあるため、注意しなければなりません。
【体臭・口臭】ネギ類の過剰摂取が原因
ネギ類である玉ねぎ・ニンニク・ネギには、硫化アリル(別名:アリシン)という臭い成分が多く含まれています。
過剰摂取した場合、硫化アリルが血液と一緒に全身を巡って、汗と共に体臭を発生させたり、肺にたどり着いて口臭を出してしまったりするのです。
ただし、硫化アリル自体は、決して悪い成分ではなく、血行促進や殺菌など多くの健康効果を期待できるため、適量の摂取に抑えていれば問題ありません。
玉ねぎのような体臭・口臭を改善する方法は?
玉ねぎのような体臭・口臭を改善する方法には下記の5種類の対策方法があります。ご自身の体臭の原因と生活に合った対策方法を行いましょう。
- 動物性たんぱく質を控える
- 不溶性・水溶性の食物繊維を摂取する
- 継続的に乳酸菌の摂取する
- 十分に歯を磨く・舌苔を残さない
- ネギ類を適切な量に抑える
この章では、玉ねぎのような臭いの原因であるメチルメルカプタンの生成を抑制する方法や対策をご紹介します。
【体臭】動物性たんぱく質を控える
前述した玉ねぎの臭いの原因となるメチルメルカプタンは、動物性たんぱく質を分解する際に発生するので、単純に動物性たんぱく質の摂取量を減らせば、メチルメルカプタンの生成も抑制できます。
普段から動物性たんぱく質を含む肉・卵・乳製品を中心に摂っており、玉ねぎのような体臭が気になっている方は、悪化した腸内環境によってメチルメルカプタンが活性化しているおそれがあるのです。
動物性たんぱく質を日常的に好んでいるという方は、腸内環境のバランスを整えるために野菜の摂取量を増やすなど、まずは食生活を見直していくと良いでしょう。
【体臭】不溶性・水溶性の食物繊維を摂取する
腸内の善玉菌を増やせば、メチルメルカプタンの抑制につながるため、不溶性・水溶性の食物繊維を含む野菜や果物をバランスよく摂取しましょう。
不溶性・水溶性の食物繊維は、腸内の脂質や毒素を排出する働きがあり、善玉菌が優勢な腸内環境を保ってくれます。
不溶性・水溶性食物繊維を含む食品は多岐にわたりますが、特にそのいずれかの含有量が多い食品は以下のとおりです。
▼不溶性食物繊維(100g当たり)
・乾燥きくらげ(57.4mg)
・切り干し大根(17.1mg)
・干し柿(12.7mg)
▼水溶性食物繊維(100g当たり)
・ライ麦粉(4.7mg)
・切り干し大根(3.6mg)
・干しプルーン(3.4mg)
【体臭】継続的に乳酸菌の摂取する
善玉菌の代表格である乳酸菌は、玉ねぎのような体臭の原因となる悪玉菌の増殖を抑制するほか、弱った胃腸を整える、免疫細胞を活性化するなどのさまざまな効果を期待できます。
乳酸菌は、ヨーグルトや納豆、チーズ、味噌などの発酵食品に特に多く含まれており、悪玉菌を減少させるために前述した不溶性・水溶性の食物繊維と一緒に摂取すると良いでしょう。
ただし、乳酸菌は体内に定着することはないので、悪玉菌を減らすためには継続的に乳酸菌を摂取し続けなければなりません。
【口臭】十分に歯を磨く・舌苔を残さない
口臭が気になる場合は、メチルメルカプタンが発生する原因となる食べかすや歯垢を口内に残さないことがポイントです。そのため、まずは日頃から十分に歯を磨くように心がけましょう。
とくに奥歯や歯の裏、歯周ポケットは磨き残しが多いため、歯間ブラシも使って丁寧に磨きあげることが大切です。
また、舌苔が残っていると時間の経過とともに雑菌が繁殖することで口臭が強くなってしまうため、特に食後は歯ブラシだけでなく、舌専用のブラシも併用して、雑菌の繁殖を防ぎましょう。
【体臭・口臭】ネギ類を適切な量に抑える
硫化アリルによる体臭・口臭は、玉ねぎなどネギ類の摂取量を抑えることで解決できます。
体臭・口臭などの副作用を防ぐ適切な量は、生玉ねぎの場合、1日約40g~50gで、中くらいの大きさの玉ねぎの1/4程度が目安です。
また硫化アリルは、加熱によってアホエンという成分に変化し、臭い自体も減少するため、玉ねぎのような体臭・口臭に悩まされている方は、玉ねぎを十分に加熱してから食べるようにすると良いでしょう。
体臭の原因は体臭測定で特定しよう
体臭の原因はさまざまなので、すぐに改善したくても、原因の特定までに時間がかかってしまう場合があります。
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最後に
玉ねぎのような臭いは普段の食事や腸内環境、口腔内環境によって発生します。玉ねぎの臭いはツンとした刺激臭なので、なるべく早めに対処して臭いを改善させていきましょう。
何が原因なのかわからないと、改善を図ることもできずに不安は募るばかりですよね。
今回ご紹介した体臭測定キットodorateも活用して、玉ねぎ臭の原因をはっきりさせ、1日でも早く安心して過ごせる生活を取り戻しましょう。
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