加齢臭という言葉はよく聞くけれど、実際のところ加齢臭がどんな臭いかはわからないという方もいらっしゃると思います。
そこで、加齢臭がどんな臭いなのか知りたい方に向けてこの記事を書きました。
この記事を読むと、加齢臭がどんな臭いかわかり、あなたの気になる臭いが加齢臭かどうかを判別できるようになります。
この記事では以下の内容をご説明します。
- 加齢臭はどんな臭いか（〜のような臭い）
- 男女別の加齢臭の違い
- 発生部位別の加齢臭の違い
- 加齢臭とミドル脂臭の違い
- 加齢臭のセルフチェック方法
丁寧に解説しますので、最後までお読み頂けると幸いです。
▼加齢臭に関して詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
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加齢臭はどんな臭い？臭いの例え14選
前提として、加齢臭には「ノネナール」と「ペラルゴン酸」という2種類の原因物質があります。どちらも皮脂が原因で発生する物質ですが、臭いの印象は異なります。
皮脂から加齢臭が生成される仕組みについては、この記事で詳しく説明しています。
ノネナールによる加齢臭はどんな臭い？臭いの例え9選
実際に複数人でノネナールを嗅ぎ、感じた印象を出し合いました。その結果、ノネナールは次のような臭いであることがわかりました。
ノネナールによる加齢臭の臭い
- カメムシを触った時の臭い
- 芝生に座った時の臭い
- 枯草のような臭い
- ろうそくの臭い（アロマキャンドルではない）
- 古い油のような臭い
- 古い紙のような臭い
- 古書店の臭い
- 畳のような濃い青っぽさ
- スイカを皮の方まで深く齧り込んだ時に感じる青っぽさ
人によって感じ方が違うということではなく、「カメムシのような臭いもするし、油っぽくもあり、草のような臭いとも言える」と、上記の表現が混じった臭いと感じられます。
簡潔に表現すると、ノネナールは「青っぽさを伴う油っぽい臭い」となります。
ペラルゴン酸による加齢臭はどんな臭い？臭いの例え5選
ペラルゴン酸（別名：ノナン酸）も実際に複数人で嗅ぎ、感じた印象を出し合いました。その結果、ペラルゴン酸は次のような臭いであることがわかりました。
ペラルゴン酸による加齢臭の臭い
- 絵の具ような臭い
- 粘土のような臭い
- 塗料のような臭い
- 古い油のような臭い
- 学校の美術室を思い出す臭い
こちらも人によって感じ方が違うということではなく、「油のような臭い」という印象が強かったようです。
簡潔に表現すると、ペラルゴン酸は「絵の具のような印象を伴う油っぽい臭い」となります。
加齢臭の印象は年代によって違う！
若年層と中高年層では、発生しやすい加齢臭の原因物質が異なります。それでは世代ごとの加齢臭の特徴を確認していきましょう。
若年層の加齢臭はどんな臭い？
若年層、具体的には20～40代に発生しやすい加齢臭の原因物質はペラルゴン酸です。
前述のようにペラルゴン酸の印象は「絵の具のような印象を伴う油っぽい臭い」ですが、この印象は同じ年代で発生しやすいミドル脂臭と類似しています。
加齢臭とミドル脂臭の違いについてはこの記事で後述します。先に読みたい方は下記のリンクから飛んでください。
中高年の加齢臭はどんな臭い？
中高年、具体的には40代以降から発生しやすい加齢臭の原因物質はノネナールです。
前述のようにノネナールの印象は「青っぽさを伴う油っぽい臭い」です。
また、40代頃はペラルゴン酸とノネナールによる加齢臭と、ミドル脂臭が同時に発生しやすい時期です。
加齢臭とミドル脂臭の違いについてはこの記事で後述します。先に読みたい方は下記のリンクから飛んでください。
加齢臭に男女差はある？
「女性も加齢臭は発生するの？」「男性の方が加齢臭が強いの？」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
加齢臭は男女ともに発生します。そして、男女による加齢臭の臭いの印象に違いはありません。
しかし、皮脂の分泌量が多いなどの理由から、男性の方が加齢臭が強い傾向にあります。
また、女性はペラルゴン酸による加齢臭が発生しづらい傾向にあります。
女性の加齢臭については、この記事で詳しく説明しています。
▼女性の加齢臭に関して詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
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発生部位別に加齢臭の違いはある？
「頭皮から発生する加齢臭と首裏から発生する加齢臭の臭いに違いはあるの？」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
ここまでで解説したとおり、年代や性別などの個人の属性によって加齢臭の強弱や種類は変化しますが、発生部位による加齢臭の臭いの印象に違いはありません。
ただし、頭部付近で発生しやすいミドル脂臭、胴体で発生しやすい汗臭などと加齢臭が混ざることで、部位によって違う印象に感じられることはあります。
また、発生部位によって加齢臭の強さは異なる可能性があります。
加齢臭とミドル脂臭の違い
ここでは、加齢臭とミドル脂臭の違いについてご説明します。
一般に、加齢臭とミドル脂臭は発生する年代が重なるため、区別することが難しいです。
ミドル脂臭はどんな臭い？
ミドル脂臭は次のような臭いです。
- 酸っぱい臭い
- ビタミン剤のような臭い
- 絵の具や粘土のような臭い
- 学校の美術室を思い出す
- 油っぽい
- バター、チーズ、ヨーグルト等の乳製品のような臭い
- バターを炒めたような香ばしさ
こちらも人によって感じ方が違うということではなく、上記の表現が混じった臭いと感じられます。
簡潔に表現すると、ミドル脂臭は「酸っぱさ、香ばしさ、乳製品のような印象を伴う油っぽい臭い」となります。
加齢臭とミドル脂臭の相違点
ミドル脂臭は30～40代に発生しやすい体臭です。
40代前後では、加齢臭とミドル脂臭が同時に発生する可能性が高く、混ざった状態で存在する臭いを実際に嗅いで区別することは難しいです。
ただし、加齢臭とミドル脂臭は発生メカニズムが異なるため、効果的な対策方法は異なります。
ミドル脂臭の対策方法については、この記事で詳しく説明しています。
▼ミドル脂臭に関して詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
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参考文献：30～40歳代男性特有のミドル脂臭の正体 – マンダム
加齢臭の有無を確認する方法
ご自身の加齢臭の有無を確認する方法には、セルフチェックと専門家による確認の2種類があります。
セルフチェック
加齢臭をご自身で確認する際は、カーゼやお茶などを用います。
低価格で行えることと、すぐに結果を知ることができることがメリットです。
一方、デメリットとしては、自分自身で確認するため実際よりも臭いを強く感じてしまったり、逆にあまり感じないなど、判定精度の限界が挙げられます。
▼加齢臭が自分でわかる方法に関して詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
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専門家による判定
臭気判定士（国家資格）や分析化学者が、どんな臭い（体臭のタイプ/原因物質）がどの程度発生しているのかを科学的に確認するサービスが体臭評価キット「オドレート」です。
メリットは、汗臭、ワキガ臭、加齢臭、ミドル脂臭など、様々なタイプの体臭が検査対象であるため、ご自身の体臭の正体を幅広く客観的に把握できることです。
一方、デメリットとしては、セルフチェックの場合と比べて、費用と時間がかかることが挙げられます。
体臭評価キット「オドレート」は、24時間着用したTシャツを送るだけなので、誰にも知られずに利用することができます。
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まとめ
最後までお読み頂きありがとうございました。
加齢臭がどんな臭いかわかって頂けましたでしょうか？ご自身の体臭が加齢臭かどうかを判断する際の一助になれば幸いです。
体臭ラボでは、他にも加齢臭に関する記事を多数執筆していますので、不安や疑問の解消にお役立てください。
▼加齢臭に関して詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
「自分の加齢臭が気になって、知人と会う時に不安を感じる」 「そもそも、加齢臭って何？」 「加齢臭の原因は生活習慣のせいなの？」 加齢臭を気にしすぎるあまり日常生活が不安ばかりになっている方がいると思います。 しかし、原因を理解せず、闇雲に対[…]
